ボードゲーム三昧。

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日曜日はボードゲーム会でした。(なんで今頃書くのかと言われれば、ようやくヒマができたから、と精神的に余裕ができたから)

というわけで、日曜日はあなまたの会。今月はボードゲームの会です。

例によってT氏とK氏が新作ゲームをたくさん持ってきて、それを大量にやりました。重めが多かったんで、4種類しかできませんでしたけども。

1.宝石の輝き

 いきなりですが、これは新作ではありません。数年前の作品らしいですが、やりこみ度が高い傑作ゲーム。プレイヤーは、宝石ブローカー......なのかな、宝石を掘るところに投資して、貴族をパトロンにつけ、点数を競うゲーム。「サンクト・ペテルブルグ」あたりと同じように、自分の場札を使って、新たな札を購入する助けにする、という構造を、汎用的な「お金」という概念を使わずに再現しています。なにを言っているか、抽象的すぎてわからんでしょうけど、ルールはそれほど複雑ではありません。カード(たぶん宝石を掘り出している採掘所や宝石商を表していると思いますが)を、指示された種類の宝石の組合せで、購入します。購入したカードは次のラウンドから特定の宝石を生みだし、次回のカード購入に有利になります。そうやって自分の場を構築して、最終的にたくさんのカード((についた点数)を15点集めるのが目的です。ランダム要素がないわけではないのですが、どちらかというと自分の戦略を論理的に組み立て、それを実現していくガチ論理ゲームです。

 おかげで、密度が濃い。プレイ時間は2人でなら20分程度ですが、その間みっちり頭を使うので、労力というか精神力というか気力というか、そういう思考力をたっぷり消費します。おもしろいし、時間あたりの充実感は半端じゃないですが、おかげで時間の割に重ゲーに分類されそうな感じ。あとやりこみ要素も十分で奥が深そう。買おうかな。

2.ナイト・オブ・ザ・グレート・オクトパス

偉大なるタコ様の夜。偉大なるタコ様とは、まあ、ハッキリとは言いませんが、あのお方です。あの邪神様です。プレイヤーは、あの邪神様を崇めるカルティストになり、他の派閥のカルティスト(つまり他のプレイヤー)より早く偉大なるタコ様を召喚するのが目的です。館の中には7つの部屋があり、そこには召喚用のマテリアルがおいてあります。これを4種類集めれば勝利。で、部屋の中に居るのが自分ひとりなら、マテリアルをとれます。他のプレイヤーといるなら相談です。他のプレイヤーが放った召喚獣といるなら、HP(カルトポイント)が1減ります(カルトポイントが0になったらゲーム脱落)。プレイヤーは自分の手番に、カルティストをどこの部屋に置くか、召喚獣をどこの部屋に置くかを決めます。つまり、自分は他人に読まれないように一人きりで部屋にいるようにし、他人に対してはその居場所を読んで召喚獣で邪魔をするというゲームです。

 ルールは簡単で、展開も早く、軽いゲームなのですが、交渉関係のルールが、悪い意味でフリーダムすぎて、ちょっと人間関係ぎくしゃくしそうな感じの気配があります。なので、軽くて簡単なゲームだからと言っても、ゲーム初心者(特にディプロのような交渉裏切り有り系のゲームの不慣れな人)にはお勧めできない代物です。でもそこらへん割り切った人たちがやるのならば、軽いわ、簡単だわでかなり盛り上がります。人の思考を読み当てるのは、だいたいおもしろいですしねー。

 初心者向けっぽいコンポーネントやコマに欺されてはいけません。フランスゲームはこういうところ、おしゃれでいけねぇや。

IMG_0226.jpg

3.エンシャンテッド・テリブル・シングス

 クトゥルフみたいな怪事件を解決していくゲーム。でも協力系ではなく、個々のキャラが解決した事件の点数を競うゲームです。クトゥルフと言うよりインディ・ジョーンズという話もある。

 プレイヤーはひとりキャラクターを受け持ちます。この探索者(と呼んでしまおう)が事件を解決していくわけですね。まず、どの事件を解決するか、決めます。事件カードには下の部分にサイコロの画が描いてあります。これは事件を解決するのに必要なサイコロを示してます。いくつかのサイコロを振り、ここに書かれているダイスの組合せを出せれば、事件は解決できたことになります(振り直しが2回までできる)。余ったダイスで、お金や技能ポイントやその他もろもろを購入します。解決に失敗すると、事件カードは破棄され、探索者は恐怖トークンをひとつ取らされます。最終的に解決した事件の点数から、恐怖トークンの裏に書かれた点数分を引いたものが、勝利点です。場の恐怖トークンか事件カードがなくなったら、ゲーム終了、勝利点の高い人が勝ちです。

 ゲームシステムがあってそこからゲームを作ったのではなく、「クトゥルフみたいな怪事件を解決していくゲーム」というコンセプトが先にあって、それでゲームを作ったような、そんな感じがするゲームです。つまり、物語を再現するために、いろんなルールを寄せ集めたような代物。結構複雑めですが、元のコンセプト「クトウルフ的怪事件を解決する物語」だと理解していれば、それぞれのルールも理解しやすいと思います。ゲームシステムは、だからお世辞にも垢抜けているとは言えませんが、面白いことは面白い。

 まあ、つまり、TRPGみたいなボードゲームという理解をしていただければあまり外れていないでしょう。

 アフリカのゲームメーカーのものだそうですが、ゲームデザイナーは英国人だとか。

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4.クシディット王国記

 舞台はファンタジー中世の王国。プレイヤーは放浪の騎士になって、王国内で兵を集めては怪物を倒して名声やお金や魔術師の支持を集め、次期国王を目指すというゲーム。これもエンシェント・テリブル・シングスとおなじ、TRPGっぽい物語を作るタイプのボードゲームですが、こっちの方が圧倒的に洗練されていてます。

 各都市で徴兵するのですが、このコマが立体のフィギュアになってます。これだけで、十分楽しい。この兵隊を集め、怪物に立ち向かうわけで、倒すのには怪物ごとに指定された種類の兵隊を支払う必要があります。怪物を倒すと、富(金)か名誉か、魔術師の支持を得られます。これを貯め、何年(なんターン)か後の審査の日(ゲーム終了時)にそのポイントの多さで勝敗を決定します。

 このゲームのもうひとつの特徴は、キャラクターの行動をあらかじめプロットしておくこと。移動や徴兵や戦闘をダイヤル式のプロッターで6ステップ分プロットし、それに応じて行動していきます。なので、時として他の人とかぶってしまい、思うとおりの行動ができずにキャンセル(ムダ手)になることも。ここらへんの読みが、結構大きいのです。こういう物語作り型で勝利ポイントをためるパターンのゲームは、多人数ソリティアになりかねないのですが、クシディットはこのプロットと他人の行動を読む必要をもたせることで、この問題を上手く回避しています。

 兵士ゴマがフィギュアなのはいいんだけど、それならせっかくだから、プレイヤーゴマもフィギュアにして欲しかったなー。(写真を撮り忘れたのは失敗した...)

 で、このゲーム、珍しく私が1位を取りました。ボードゲーム、カードゲームで1位を取るなんて、たぶん1年か2年ぶり。それほど最近は勝てないでいたんですよ。

他に宇宙艦隊戦のゲーム(外国のインディーズゲームらしい)、キング・オブ・ニューヨーク(キング・オブ\トーキョーの続編の怪獣ゲーム)、キングダム・ビルダー、オルレアンなどもありましたが、こちらは遊べずじまい。残念でした。まあ、どれもちょっと時間のかかる代物だったので、しょうがないですね。

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このページは、makiyamaが2014年10月30日 11:35に書いた記事です。

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