バードの話。

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 で、D&Dの変遷の話をしたのは理由がありまして。

 本当はバードの話をしようかと思っていたのですが、前振りのつもりで書き始めたD&Dの話が長くなって、変な方向に行ってしまったので、あのような記事になりました。

 で、今回は、なぜ私がバードにこだわるのか、あるいは魅せられているのか。

 

AD&D1版時代

 D&Dにおけるバードの登場は意外と古く、AD&D1版の頃には現れています。基本ルールに含まれていないだけですね。もっとも、AD&Dの追加職業というのは、それはもうやたらとありまして、実は私、全部を把握していません。

 1版におけるバードは、シーフのバリエーションとして作られました。シーフのクセに、チェインメイルを着られて、魔法使い呪文が使えるという。ひょっとしたら僧侶呪文も使えたかも知れません(ちょっと記憶にない)。

 史実におけるバードは、実は引退した戦士や騎士が楽器を携え、諸国を放浪しながら物語を吟じた例が多いのだそうで、だから、チェインメイルも着られれば、剣の腕も達者で、しかもそこにファンタジー小説では定番の設定たる吟遊詩の魔力が重なれば、そりゃまあ、そういう暮らすになるのもしょうがないと言えば、しょうがないのですが......ちょっとチート臭すぎない? 私だったら認めませんね、こんなバランスの崩れた『俺Tuee!』クラス。とにかく、なんでも出来てしまうのです。

 

AD&D2版

 さすがにこれはまずいと思ったのか、第2版ではもう少し大人しくなりました。ローグの中のバリエーションとして、シーフと並ぶクラス。もちろんそれぞれの専門家には及ぶべくもない「器用貧乏」クラスに落ち着きました。しかしチェンメイルを着て、魔法使い呪文を唱えられるのは相変わらず(まあ、4レベル下の魔法使いとして、ですけど)。

 

D&D3版(3.5版)

 第3版になって、バードは完全に独立したクラスになります。呪文も、魔法使い系の攻撃的でない呪文を中心にバード専用呪文リストが出来ます。これで、剣や硬めの鎧が着られる利点とバランスをとっています。あくまでも呪文は補助的なものになったのです。ただ、魔法使い系(秘術系)呪文使いなのに、呪文リストには回復魔法があると言うところが、ずるいって言えば、ずるいですな。それでも、鎧はバンデッドメイルまで、武器は片手用ロングソードくらいまでなので、クレリックに比べて極端に有利、というほどでもありません。

 それから呪歌が入ります。呪文とは別に、呪歌と呼ばれる魔法が使えます。この呪歌は、主に味方の能力(命中やダメージ、あるいは技能の成功率)を上昇させることができる魔法です。主に味方のバフで、だから、5人目のメンバーとして入ったバードは強いと言われるようになります。

 技能の方ではローグの次に技能ポイントをもらえるようになりました......ただし、あまり盗賊系技能には割り振れるようには出来ていません。なんと、回復も出来て秘術呪文も使え、剣も振るえる万能クラスの唯一の欠点が、ローグのまねごとは出来ないと言うことに。第1版第2版でローグ(シーフ)バリエーションとして始まっていることを考えると、いやはや、変わったものです。

 

D&D4版

 で、第4版では、この味方のバフをつける能力と回復魔法が使える点が強調され、指揮(回復)役として活躍することになります。

 ここらへん、MMORPGの影響も大きいのではないのかと思います。Load of the Ring Onlineでは、回復役はもっぱらバードでしたから。

 4版のHPは士気を含めた「戦闘継続能力」という概念を量に置き換えたもの、という解釈になっております。物理的にどれだけのダメージに耐えられるかではなく、どれだけ戦闘継続の意思を維持出来るか、なのですね。HPが0にならない限り特にペナルティもなく動けるのは、そこまでのダメージは意志をくじいているのであって、具体的なケガではないから、というわけです。

 この考え方に非常に相性がいいのが、歌で士気を鼓舞するバードです。バードが元気が出る歌を歌えば、みんな勇気が出て、HPが回復するのです。見事に一本理屈が通ったでしょう? むしろ、この理屈はバードのために考えられたのではないかと思うほどです。そこらへん考えると、PHB1に入っていてもおかしくないような気がしますよ。

 もうひとつのバードの万能性は、マルチクラスにおける有利に表れています。通常マルチクラスは、メインのクラスの他ひとつしか選べないのですが、バードをメインクラスにした場合だけ、いくつでも(他の前提条件を満たしているなら)マルチクラスが出来ます。

 この間のあなまたでのバード(マックス)がバード・クレリック・アーデント・アーティフィサー、21日毎パワーでのバード(ビオ)がバード・アーデント・ウォーロード・ルーンプリーストなのはそういう理由です。ちなみに、クレリック、アーデント、アーティフィサー、ウォーロード、ルーンプリーストはマルチすると、1日に唱えられる回復魔法がそれぞれ1つ増えます。つまり回復魔法だけに視点をおいてみると、クレリックに次ぐ回数を使えるキャラを作れるのです。

 というわけで、こんなところが気に入って、4版ではバードを極めようと、バードばっかりやってました。

 

 けど、そろそろ、他のクラスもやってみたいなあ、とか考えて、そのためのキャンペーンを松本さんにお願いしているところです。

 まだ4版やるのかよ、といわれれば、まったくもってその通りです。まだまだ楽しみますよ。ウィザーズ・コースト社が販売打ちきってもね。

 

 ところで、5版でもバードはあるみたいなのだけど、どんなのになっているのか、まだ見ていません。たぶん3版のような感じになるんだと思うんですけどね。

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コメント(4)

 5eのバードはまだやったことがありませんが、なかなかに優秀で使い勝手がよさそうです。
 4eは持っていない&やったこともないので比較できませんが、3e基準で考えると筋力が低くても敏捷が高ければレイピア等を使えば近接職と修正的には遜色なく殴れるし、魔法も魔法職と同じ2レベル毎に上の魔法を覚えていくうえに、ロールにボーナスを与える特殊能力もあるわけですから。
 3レベルで魔法重視か戦闘重視かの選択があるので、どちらを選ぶかによって話は変わってくるわけですけど、レベルが上がれば前者なら2個とはいえ全てのクラスの魔法リストから魔法を修得できたりしますし、後者なら中装鎧や盾に習熟して2回攻撃できるようになったりしますしね。
 当然ながら他のクラスには他のクラスの特殊能力があるわけですから、どれも専門には及ばないにしてもその芸達者ぶりは健在ですし、器用貧乏嗜好の私もいつかはやってみたいクラスですね。
 もっともMERPで吟遊詩人をやっているところですから、そういう意味では優先順位ではあまり高くはないのですが。

DEXでの攻撃が良い感じだし、結構使いやすいかと思います。
魔法使いが範囲攻撃使いだしてからの火力とかどうなんでしょうね。

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このページは、makiyamaが2015年6月 2日 23:33に書いた記事です。

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