ちょっとネットで調べましたら、『ホライゾン・ブレイク』って、とんでもなく評判が悪いのですね。
曰く、「同人レベル」「わかりづらい説明」「ロボットに乗っている感じがない」「ネットハッキングがロボット戦闘になるなんて設定が古い」。まあ、最後のは、古いかどうかはともかく。
なんか、この間TRPG文華祭で遊んだ『ホライゾン・ブレイク』のと、違う感じがするなあ......といろいろと調べた結果。
「出版された『ホライゾン・ブレイク』とは違うルールだ」ということが判明しました。
そういや、マスターやってくれたデザイナーの八熊さんは紙を渡してくれて「これがルールの変更点です」と言ってたような。
「あんまり変えちゃって、こんなに変えてしまっていいのかと思うほど変えた」とも言ってましたね。
まず、判定方法のサイコロの振り方が変わっています。2D6+(能力値)+(技能値)は変わってないみたいだけど、2D6がただの2Dではなく、3つ投げたうちのいいものふたつを採用します。技能がある場合。技能が無い場合には悪いのをふたつ選んで採用、だったかな。クリティカル、ファンブルもこれによって変わっています。(あんまり詳しくしゃべっちゃうのもどうかと思うので、割愛)
ネットでは、命中の際、ダメージが固定で追加ダメージなし、という記述も見つけましたが、私が遊んだ版では、命中値と回避値の差に応じて、追加ダメージが発生します。引き算やって、それをかけ算してしまうのはどうかとも思うのだけど、その点を除けば、ダメージもそれなりにばらつき、面白くなっています。
さらにイニシアティブがユニークです。これもたぶん、変わってます。
1ラウンドの間に複数回、ターンがまわってきます。まずは普通にイニシアティブをとりますね。で、ここでアクションをしたら、次は、数ターン後にふたたび行動がとれます。なんターン後に次の行動がとれるかというと、「機体の固定値」+「行動判定(命中判定など)の際に採用しなかったサイコロ1つ」ターン後になります。それで、0以下にならなかったら、また行動をとれます。以下、0以下になるまで何度でも行動出来ます。
多数個サイコロを振って、その中のいい目を採用というのは今時の流行ですが(拙作ザブングルRPGでもやっています)、その時に採用しなかったサイコロをイニシアティブ管理に使うというのはなかなかユニークなアイディアです。
ただ、敵にイニシアティブを遅らせる攻撃(スタンバトンを使うと起きる)などが強過ぎちゃうんじゃないかなあ。大丈夫なの、これ、という気はしますが、そこは今後の調整次第でしょう。本来色物的攻撃が、王道かつ効率的な攻撃方法になってしまうような事態は、よろしくないと思います。
というわけで、『ホライゾン・ブレイク』、ルール面ではかなり変わっております。ここらへんは、ルールをとって、次作の(ロボット物でない)TRPGシステムに流用すると八熊さんは言ってらっしゃいました。ちょっとそのタイトルをここで口にするわけには行かないのですが、まあ、楽しみにしておいてもいいと思います。
実際に遊んで、面白かったのですから。
コメントする