そういえば、中谷さんに、「レンタルじゃなくて自分で立てたPCにサーバを移したいんだけど、どれくらいのPCを用意して、どれくらいの予算を用意すればいいんですかね?」と聞かれたことを思い出しました。
なので、ちょっとサーバの話など。
以前の記事にもちらりと書きましたが、現在使っているのはベアボーンのマシン。ベースはこれ。
ASROCK BeeBox J3160/W (正確に言うとこれの前の機種です)
大きさは10cmの正方形×高さ5cmくらい。小さいです。以前ニョーボに「これがサーバ?」と驚かれましたが。ACアダプタ2つ分くらい。でも映像出力が3つもあって、やる気ならトリプルディスプレイが出来るという。......ディスプレイ繋がないサーバマシンにはもったいないなあ。
この機種を選んだのはメモリを16GB乗せられるから。この手の小型マシンは8GBまでのが多いんですよね。なんでメモリ量にこだわったかというと、RAMディスクにしてSSDへの書き込みを最小限にしたいため。
これに120GBのSSDを乗せてます。SSDにしたのは省電力と発熱抑制と静音のためと、あとノートPC用の2.5インチHDDは回しっぱなしのサーバ用途には向いていないというウワサを聞いたため(真偽のほどは確かめてない)。
しかし実際に運用してみて思ったのですが。
ちとオーバースペックだったなあ。メモリもSSDも。WiFiとかBluetoothとかもついているんだけど、これも要らないし。
SSDは120GBも要らなかった。64GBでも多いくらい。たぶん16GBで足りる。ということがRaspberryPi2Bのサーバかでわかりました。メモリも同様。8GBで充分でした。だってRaspberryPiは1GBだもんなあ(さすがにこっちは小さすぎるけど)。
そうそう、SSDにしておいて良かったと思う点がひとつ。実はタンスの上に設置してあったのですが、何度かニョーボが落としまして。下は床だし。でも壊れませんでした。ノンスピンドルバンザイ!(今は机の下)
消費電力はきちんと測ってませんが、たぶん10w/h以下じゃないかな。個人サーバに使っている限り、そんなにCPU負荷もかからないし。
でソフトウェア。
webサーバアプリにはnginx。だってapacheより設定ファイルが読みやすいんだもん。それに速くて省メモリだというし。これは確かめてないけど。
でもどどんとふのような動的コンテンツはかえって遅くなるので、どどんとふはnginx+apacheで動かしてます。バーチャルサーバってやつです。
以前は見よう見まねカット&ペーストで設定を作っていたけど、今回の復旧作業の際にかなり勉強したので、自在に設定ファイルが書けるように......なったと思ったのですけど、RaspberryPiでのサーバ化に手こずってたりして、やっぱり覚えてないのかも。
データーベースソフトはMysql。定番中の定番で資料が多かったため。ハードのスペックは充分にあるので、軽いデータベースを選ばなくても大丈夫。で、これをRAMディスク(正確に言うとtmpfs)において、頻繁な書き込みからSSDを保護します。定期的にバックアップ。
どどんとふもログディレクトリはRAMディスクね。
メモリが余っているので、ブログのページデータを置いているディレクトリもRAMディスクにしてありますが、これはムリしてRAM上に置く必要は無いかも。
あ、もちろんswap領域は作ってません。全部オンメモリ動作。SSDがあっという間に寿命になる、ような気がするから。でも監視ソフトで見ている限り、(動作用に空けてある通常のメモリを)20%以上使ったことはないようですから大丈夫です。普段なんか3%くらいだものなあ。しょせん個人サーバ。
sshやftpは内部からしか繋がらないようにしてあります。ゲートウェイのポートも閉じてあるし。開いているのはTCPだけ。
メールサーバも送信は各種アプリからの報告のために仕方なく動かしているけど受信は動かしてません。ファイルサーバなんかはローカルLAN内にNASがあるのでこれも動かしてません。
あと、バックアップは、外付けのUSBメモリにもとるようにしています。この間吹っ飛んだ際に、内部に保存してたバックアップを取り出すのに苦労したから。
しかしソフトはまあともかく、ハードは、今ならRaspberry Pi 3Bで足りるんじゃないかと思っています。どどんとふはまだ動かしてないのですが、nginxによるブログ配信なら遜色なく高速で動くので。(いっぺんに数百ものリクエストが押し寄せたらどうなるかわからないけど、このブログ程度ならぜったい大丈夫)
というわけで、残りはRasberryPiサーバ編へ。
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