まあ、前の記事だけだとあんまりにも内容がなさ過ぎるので。
ゲームやコンピュータに直接関係ないマンガも結構読んでます。その話を。
ほら、再開後、カテゴリに「映画・マンガ・小説」ってのが増えているでしょ?
というわけで、最近読んで面白かったマンガをとろとろと。
1.「そこをなんとか」(麻生みこと/花とゆめコミックス)
弁護士もののマンガ。といっても派手な法廷論争なんかはなく、たぶん弁護士の人たちが読んだら「あるあるネタ」だって喜ぶような、身近で地味な話が中心。
まあ、今さらですよね。連載終わっているはずだし。ずいぶん前にドラマ化もされているようだし。
実は仕事で弁護士もののゲームを作りたいなと前から考えてまして、そのため法律もの、法廷ものは目についたら買うようにしています。あとアイドルもの含むテレビ業界ものと病院もの(こっちは既にいくつもの仕事に役立ってます)。
で、「そこをなんとか」は、実はあまり参考になら無い気がします。が、お話はかなり面白かったので、ハマりました。
基本、「花とゆめ」らしい淡々とした日常もの+業界もの。「動物のお医者さん」に通じるものがあります。伝統芸ですね。それで面白いのだから凄いというか。でもつまんないという人もいるだろうな。ある種の刺激は意識してカットしているみたいだから。恋愛成分少なめのところも私としては好みですね。
2.「古見さんはコミュ障です」(オダトモヒト/少年サンデーコミックス)
少年サンデーの連載作品。4コマ漫画に近い構成だが、厳密には4コマではないです。「手品先輩」(こちらはマガジン)といい、こういう4コマ崩しのマンガは流行っているんでしょうかね。どっちも面白いけど。
最初は「私がモテないのはお前らが悪い」みたいな痛い系のギャグかと思ったのですが、もっと普通に「変人」ネタのマンガでした。日常に、あるあるネタより半歩先まで突き抜けたネタを投入してくると言う、日常もののお手本のようなマンガ。半歩先、というのが難しいんですが、(最新刊である)3巻までの段階では成功しています。
あっさり系なのでいくらでも食べられる、そして気が付いたら食べないと物足りない気分になっているというマンガ。
3.「ラーメン大好き小泉さん」(鳴見なる/バンブーコミックス)
気が付いたんですが私、食いしん坊系のマンガに点数が甘いかも知れん。グルメ系、調理系のじゃなくて、「孤独のグルメ」やこの作品のように、美味しいものを食べているだけのマンガ。基本食いしん坊なのだろうなあ、私。
まあ、ここらへん、今静かに流行っているみたいなので、いくらでもあげられますが、百合の香りかぐわしいこれをば。
4.「亜人ちゃんは語りたい」(ペトス/ヤングマガジンコミックス)
これもアニメ化されたので、今さら言うことも無いでしょうけど。
出てくる亜人ちゃんたちはヴァンパイアだったりサッキュバスだったりとファンタジー系ですが、そのアプローチがSF的なのでたぶんこれはSF。
でも絵柄のせいか、この子たちが高校生とは思えないんだわ。中学生みたい。
ファンタジー的設定にSF的アプローチという点で同系列の「セントールの悩み」というマンガもあるようなので、そのうちに読んでみます。
私はこういったケモノっ娘や妖怪娘ネタに特別な思い入れはないのですが(それでも「モンスター娘のいる日常」や「スピーシーズドメイン」は読んでる)、うちの娘が好きなんです。
5.「吸血鬼すぐ死ぬ」(盆ノ木至/少年チャンピオンコミックス)
これも娘が大好きなマンガ。「つらいことがあったら、『今私の代わりに私の心の中のドラクルが死んだ』と思うことにしている」とか。大変だな、社会人も。
新しいギャグというほどポップではないけど正統派のギャグマンガとも違う、ギャグ。でも「マカロニほうれん荘」や「らんぽう」のような香りもときどき漂う秋田書店ギャグというか......。
ところで「吸血鬼すぐ死ぬ」「実は私は」「スピーシーズドメイン」と、秋田書店なんだか亜人づいてますね? あ、「ドン・ドラキュラ」の昔からだって?
6.「姉なるもの」(飯田ぽち。/電撃コミックスNEXT)
クトゥルフです。
出てくる神話生物はメジャーどころのニャルちゃんやクトゥルフちゃんではなく、シュブ・ニュグラスです。
クトゥルフ神話ネタは撒き餌だけかなあと思っていると、あちこちにぽろぽろ入って。異生物の視点から人間を捉え直すというのは好きなパターンの話なのですが、それが非常に繊細で危ういバランスで入っている。そのいつ壊れるかわからないはかなさと繊細さが良いマンガです。
あと、クトゥルフ神話って、(ラブクラフトは敢えて避けていたふうなのだけど)本当はかなりエロいってことを自覚させてくれます。
7.「異世界居酒屋のぶ」(ヴァージニア二等兵・蝉川夏哉/角川コミックス・エース)
アニメ化だそうで、おめでとうございます。
原作者の蝉川さんとはTRPG文化祭でお会いしたことがあるのですが、えーと、その時には「のぶ」を読んでなくて、だからなんかよく覚えてません。申し訳無いです。もうひとつ謝っておくと、まだ原作小説読んでません。
で、面白いです。特にマンガ。いや、小説がつまらないと言っているわけではないのです(読んでないわけですし)。ただ、特に以前出てきたキャラクターがセリフもなく客としてバックに描き込まれていたりすると、とても嬉しくなってしまうたちでして。ああ、キャラを大切にしているんだなあ、と。だから、マンガとしてお勧めしてる次第。小説、読みます。済みません、蝉川さん。
世界の作り方、キャラクタの愛し方、動かし方、伏線の張り方、どれをとっても私の好みです。特に、私、勘違いエピソードって大好きなんですよね。「のぶ」で言うと税金徴収人とナポリタンの話のような。
もちろん女の子の絵柄も好きです。
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