ツイッターで流れていたので知ったのですが。サイコロの英語である「dice」。「dice」というのは「die」の複数形......というのは実はアメリカ英語でのこと、イギリス英語では「dice」で単数を表すこともある(あまり正式ではないが)のだそうです(そのばあい「a dice」とかいうらしい)。
diceが複数形なのは、そういえばはるか昔学校で習ったような気もしないこともないのですが、そこは凄まじく英語の出来なかった私ですから、すっかり忘れていました。
で、ふと気が付いたんですよ。「複数形であるdiceが普通にサイコロを指す言葉として使われているのなら、(欧米圏では)サイコロは2つ以上使うゲームが普通なのではないか?」と。
そういえば、サイコロを使うもっとも古いゲームの1つである「バックギャモン」は確かに2d6だわ。日本でも6面のサイコロ2つ投げるから「双六」と呼ぶんだって説があるくらい(盤面のくさび形エリアの数から双六というのがもっとも普通の定説ですが)。モノポリーも2d6だし、カジノのシューターというゲームも、2d6だな。
というわけで、この間買った「ダイスゲーム百科」(ライナー・クニツィア)を調べてみました。この本は、クニツィアが集めた世界各国の伝統的なダイスゲームが乗っています。で、ざっと見てみたのですが、確かにサイコロ1個しか振らないゲームはかなり少ない。20に1ぐらいしか紹介されてません。だいたいが3~4個、ひょっとすると6~10個も投げます。
10個振るなんてT&Tのテンダイスソードかよ。
日本でも「双六」(バックギャモンみたいなヤツの方ね)や「丁半」では2個、「チンチロリン」で3個。1個しか振らないのは単純な「すごろく」ぐらいしかないみたいです。ちなみに「すごろく」の方は、元々は、お寺の坊さんが仏教の功徳の積み方などをわかりやすく民衆に教えるために考案したものだとか。確かに、私も「日本特急旅行ゲーム」なんかでいろんな日本の地名や街を覚えたものなー。覚えるよな、ああいうの。
話戻って、西洋でのダイスの話。
前述の「ダイスゲーム百科」には実にたくさんの種類のダイスゲームが載っています。140種って書いてあるけど、それ、バリエーション入れない数じゃないかな。運の要素が高いゲームからブラフゲームまで様々。ゲームシステムマニアの私としては良い本を手に入れたと思っています。
ただ、運の要素が高いゲームはプレイヤーの関与する余地が少なくどこが楽しいんだろうか......とルールを読んでいる限りではそんなふうに思ってしまうのですが、実際に単純なすごろくとかやって、それなりに楽しい時間が過ごせてしまうことを考えてみると、やっぱりサイコロ振るだけで楽しいものなのかなあ。あと、お金とか物品がかかってくるとそれはそれでエキサイトするけど、それはゲームの楽しさとはちょっと違うんじゃないかな、と思ってみたり。でも換金出来なくてもチップが増えるのは楽しいもんだし......。
(自分ではサイコロ運やくじ運が悪い方だと思っているので、運だけのゲームが単純に見えるのかも知れない)
ゲームの、どこが面白いのかに関しては、まだまだ私は認識が甘いようです。
とりあえずは載っているダイスゲーム、少しやってみるか。
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