昨日の夜に引き続き、今日も夕方、娘にボドゲをやってもらいました。
『ジャイプル』。2人用ゲームです。
昨夜の夜はアニマルマインドを2回と、ポートロイヤル1回をやりまして、アニマルマインドは2回ともニョーボが、ポートロイヤルは娘がかちました。ポートロイヤルは、娘は俺に絶対的に負けないと自信持っているゲームです。ぐぬぬ。
で、今日は『ジャイプル』を娘に相手してもらいました。
最初の1回は、ルールを説明しながらだったので、「あまりえげつない点の取り方をしてもな~」とか思って手を抜き気味にしてたら、負けてしまいました。で、次のラウンドは本気でやって、これも負け。2本ストレートにとられて私の惨敗。
でももう1戦やってもらいまして。1本目は落としたのですが、2本目はとりました。さて3本目、というところでニョーボを迎えに行く時間になったので、中断。
ようやく、こう、勝ち方がわかってきたところなのにな~。
まあ、一言で言っちゃうと、ゲームのイニシアティブを取ること、そして相手を嵌めることが大切だと気が付いたんですよ。2人ゲームって、基本はそれじゃないか今頃気が付いたのかと言われりゃその通りなのですけどね。
ゲームのイニシアティブ、つまり主導権をとるということは、つまりゲームの展開をこちらが決める状態と言うことです。ここで言うイニシアティブとはルールレベルで規定されている主導権のことではなく、もうひとつ上のレベルである、ゲームの流れの主導権です。
チェスや将棋などでも明らかにあるのですが、敵の攻撃にその対応しかできず思うとおりの戦術をとれない状態、それがイニシアティブをとられている状態です。オセロ(リバーシ)で、相手の石を打てる場所を限定して、そこに打ってもすぐに取られる・あるいは不利になるとわかっていても打たなくてはならないようにする状態、といえばわかるでしょうか。
ジャイプル(ルールの詳しい説明はここを参照)の場合だと、場に出ているカードをコントロールして、相手に思うカードを取らせない、ということとか。例えば場を5枚ともラクダにしてしまうと、相手は仕入れは「場のラクダをすべて取る」しか出来ないわけで。最初の手札はわからないがその後の相手がなにを場札からとったかはわかるわけですから、相手の狙いもある程度読める。あとはどうやってジャマするか、あるいは相手の選択肢を狭めるかを考えるわけです。
うん、まあ、把握していなくてはいけない情報は、自分の手札、相手の手札、自分と相手のラクダの枚数、残っている商品トークンの数、そしてそれぞれの商品のまだ山札にある枚数......結構あるな。でも把握しきれないほどではない......ってぎりぎりのライン。
たぶん、薦めてくれた北島さんはここら辺を把握して戦略立てられるのだろうな。
で、私は......できるかな? 今日、ちょっとできた瞬間もあったのだけど。
まあ、とにかく、ジャイプルは案外奥の深いゲームであることは間違いなさそうです。ようやく、ちょっと深淵が見えたってレベルですけど、わかりました。
そういえば、ボードゲームの話じゃない完全に余談ですけど。
剣術の奥義には「殺人剣」「活人剣」というのがありまして。
この名前、ときどき剣豪ものの時代劇なんかにも出てきますが。それだと「殺人剣」は人を殺める剣術、「活人剣」は人が生きる何らかの指南になる剣術、よって活人剣の方が素晴らしい。そして敵の凄腕の剣士が殺人剣を使う中、主人公は活人剣で切り抜ける......みたいな話になってることがありますけども。
ありゃあ全くの大ウソでして。
本当の殺人剣とは、相手の動きを封じて動けなくする剣術(「くっ、す、隙がない......」)、活人剣は相手を誘い込んで(あるいは暗示するように操って)思うところに打ち込ませ(て返り討ちにあわせ)る剣術、というようなものだそうです。「動きを殺す」とか「動きをさせる」とかの意味しか無いんですよ、あれ。
現実って容赦ないですねえ。
コメントする