バルダーズゲートとはD&Dの背景世界「フォーゴットン・レルム」の中でももっとも有名な都市の1つです。ウォーターディープ、ネヴァーウィンターと同レベルですな。
で、なんでそんなに有名かというと、ここを舞台にした公式シナリオ、及びコンピュータゲームがたくさん出ているんですよ。
というか、公式に登場した街だと、ひょっとするとウォーターディープやネヴァーウィンターより古いんじゃないだろうか。ダガーフォードの次くらい。
AD&D時代に、それのルールに準拠した公式のゲームとして「バルダーズゲート」が発売されておりまして。TRPG版のルールに準拠したコンピュータゲームってのはD&Dだけでも他にも何種類も出ているんですが、その一番手がこれ。
もちろん売れまして、2,3と続編や追加シナリオが発売されました。残念ながら日本語版は1作目だけしか作られませんでしたが。私も、これ、中古で手に入れたんだけどまだプレイしてないです。windows2000用なんですけども(現在リメイク版がwindows10用で出てはいる。iOS用でも出てる。Androidではどうだったかな......)。
今さらAD&Dなので......ね。(はい、私はAD&Dがあまり好きじゃありません。洗練されてなさ過ぎるのよね、システムが...)(ちなみに私、ネットに繋がないマシンで、windows98SE、windows2000、windowsXPを所持してます)
で、もちろんTRPG用のシナリオ、設定サプリもあるわけですよ。
日本語版だと、4版の最後の頃に出た「殺戮のバルダーズゲート」、それからこの間第5版用に出た「バルダーズゲート:地獄の戦場アヴェルヌス」です。
先日からこの「アベルヌス」の方をオンセでやっているんですけども。そのプレイリポートの前に少し、バルダーズゲートのことを。
これらのシナリオ、時系列順に並べるとこうなります。
PC版バルダーズゲート → (たぶん、PC版の2~3)→ 「殺戮のバルダーズゲート」 → 「地獄の戦場アヴェルヌス」
PC版から「殺戮の」には80年くらい経ってるんだったかな。PC版の主人公が「殺戮」ではバルダーズゲートの公爵になっています。他の仲間たちは石像になって祀られているし。
バルダーズゲートは四公爵の合議制で運営されていまして、主人公、この中で一番偉い「大公」ですね。
で、PC版で主人公が封印した三悪神のうちの一柱が半分復活をして、大公に復讐しさらに自身の完全復活を狙う、というのが「殺戮」の骨子です。
桂さんにマスターしてもらって、私、松本さん、藤浪さんでプレイしました。とても面白いシナリオでした。なんといっても、交渉と腹の読み合いと政治バランスとの駆け引きで話が進むという展開は、なかなかに一筋縄でいかなくて。どの勢力につくか、どの勢力が悪なのか、どう行動すれば勢力のリーダーに信用されるか、正義を果たせるか。
いや、いかせる気なら行ったみたいなんだけど、桂さん、それをやらないで私たちを自由に遊ばせた上で話をまとめていったので。
おかげでホントにバルダーズゲートで生活しながら冒険しているみたいで、本当に楽しかった。
また、プレイヤーが全員、そういう腹芸が得意な連中でしてね。ええ。
で、「アヴェルヌス」はその数年後なのかな。「殺戮」のNPCがほとんどまだ生きているんですね。その中で、今度はバルダーズゲートと地獄を結ぶ陰謀が事件を起こすわけです。
「地獄の戦場アヴェルヌス」とタイトルがついていますが、「地獄の戦場」の「地獄」とは比喩的意味ではなく、本当に九層地獄(という次元界と解釈するといいと思う)が剪除売る戦いをするわけですよ。つまりキャンペーン後半は地獄での冒険。
そして、地獄から出てきた悪魔ではなく、地獄在住の悪魔を相手にするのですから、たかだかレベル一ケタのPCが歯が立つわけがない。倒せる相手、倒さなくてはならない相手、交渉する相手を見極めながら、バルダーズゲートを陰謀から救わなくちゃならんと言う、これまた一筋縄ではいかないわくわくなシナリオです。
ただ、今回はDMが桂さんじゃなくあらいさんなので、ある程度正解道筋を用意してあるみたいなんだな、これが。
まあ、それがベストとして、それを探り当てていくのもまた一興。
今回のプレイメンツに松本さんと藤浪さんは入っていないので、終わったら私がDMをしてあげよう。楽しそうだな。うん。状況とNPCとタイムテーブル用意して、箱庭劇場式にプレイするの、大得意だし。
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