夕べはトラベラーオンセ。探査宙域の未踏星系としては最後になるブローデルでの調査、その4でした。
進み方としてはおおむね順調に来ていまして、その点においてはマスタリングの目標を達成していると言えるでしょう。
ただ、進み方は確かに順調なのですけども、それはレフリーが調子に乗って「物語を語っているだけ」だからではないかという自分への疑惑がつきまとって離れません。プレイヤーのみなさんは楽しんで、そして自分たちが話しに関与しているという実感を得ているでしょうか。とても不安です。やっぱり、PCの作戦会議で1時間半も潰れるくらいじゃないと、プレイヤーが「プレイヤー」としての楽しみを楽しんでないんじゃないか......とか思ってしまうわけですよ。
彷徨いながら、マスタリングのやり方を試行錯誤しているわけです。もう、TRPGをやるようになって、32年くらい経つわけですけどもね。未だに修行と手探りです。
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草原惑星ブローデル。そこに調査のために上陸したPCたち一行は、現地の遊牧民部族と接触するが、族長の跡目争いに巻き込まれる。
成人の儀式、ムカイの狩りの儀で、もっとも素晴らしい獲物を獲った者が次期族長の座につけると族長代理レシィが宣言したのだ。PCたちと最初に接触した少年ラーキはもちろん、族長の跡目を狙うダラメもまたこの儀に参加することになる。
ラーキに想いを寄せるレシィはラーキに勝って欲しい。だが、ラーキは自分に自信がなく、族長の跡目...それは同時にレシィを娶ることでもある...を継ぐのに躊躇していた。PCたちはラーキに肩入れし、彼を手伝うことに決める。
ブローデルの大気は酸素濃度が高く、また季節は秋で、枯れ草が多い。そのため、通常の火器やレーザー火器は草原に着火の可能性がある。そのため、弓のような原始武器か、接近戦武器しか使えない。結局バトルドレスでテレサがラーキを護衛するような形で援護することになった。
その晩、ふとしたことから、PCたちは遊牧民たちがほとんど超能力者であることに気が付く。彼らは自覚こそ無いがテレパス能力の持ち主たちで、その力を無意識に使い、敵を発見したり、家畜を飼い慣らしたりしていたのだ。だが、ラーキにはこの能力がないために、彼は家畜の扱いが仲間たちよりヘタで、敵に気が付くのも遅く、そのためにそれがコンプレックスとなって自信を持てないでいたのだ。PCたちは科学技術装備でその欠点を補うことにする。幸いにして、ムカイの儀は他人の協力を得ることは違法ではなく、またテレサが介添人に選ばれているために、問題なくラーキを助けることができる。
狩りの朝。
エアラフトに積んだ動体センサーを使い、獲物の群れを発見したPCたちは、次に超能力者ソシウスのテレ・エンパス能力を使って、獲物を群れから引き離す。そして、それをテレサが痛めつけ、とどめをラーキが刺すという作戦だ。最初の獲物は、テレサが痛めつけるまでもなく、ラーキが一撃で仕留める。弓の腕に関しては部族トップクラスという評判は間違いではなかったのだ。
そして次の獲物。群れから飛び出してきたのは、部族長を大ケガに追い込んだ、ひときわ大きなグラスシャークだった。群れのボスである。
さすがにこれは手強かった。テレサとラーキの弓とで攻撃するが、タフなグラスシャークは反撃し、テレサのバトルドレスを壊してしまう。だが、最後にはラーキの一撃で見事ボス・グラスシャークはとどめを刺されたのだった。
夕日の中、部族のゲルに、大物を仕留めたラーキとテレサが凱旋した......。
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というところで、時間切れ。あとはエピローグ的な部分ですが、しかし、部族会議みたいなものもこれからですから、あと1時間くらいはかかるでしょう。そこで、いろいろ後始末をするはずです。
そして、その後、リヴァイアサンはBT社の本拠地があるパックス・ルーリンに向かって帰還することになる、ハズです。
まあ、ジャンプドライブのミスとかがなければですが。
で、、セッションはそれなりにみなさん楽しんでくれたみたいで、ホッとはしているのですが、基本、サイコロ振りで盛り上がったので、レフリーの腕じゃないし、プレイヤーたちも充分に作戦を練る楽しみやロールプレイする楽しみを味わってくれたのか、それがとても心配です。サイコロ振りで盛り上がるのは、ある意味当たり前なので。
あと、今回はサイコロの神様がいろいろドラマを作ってくれました。ボス・グラスシャークが、バトルドレスを壊してしまうとか。完全に機能が失われたわけではないのですが、ヘルメットの一部が壊れまして。トラベラーの戦闘システムだと、戦闘アーマーやバトルドレスや宇宙服のように、完全に身体をカバーしていると、無貫通の際の最低ダメージが通らなくなるので、野生生物ごときにケガを負わされることは滅多にないのですが、その保護が無くなっちゃったわけです。つまり、バトルドレスを着ているからと言って安心できる状態じゃ無くなっちゃったのですね。現にテレサはその後2ダメージを受けています。
他にも、ピンチを招いたり、あるいは逆に見事な一撃を見せたりと戦術的なポイントでのサイの目が荒れて、いろいろとドラマができました。
こういうのを見ると、サイコロ降るシステムが楽しくなっちゃいますね。
マスターやシナリオの都合で作為的に起こされるドラマと違って、本当に偶然に起きたドラマですから、感激もひとしお。
そういった点では、満足できたセッションではありましたが......、プレイヤーさんは愉しんで頂けたかなあ......。戦闘のサイコロのハラハラだけじゃない......よねえ......?
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