......というわけで、性懲りもなく、トラベラーキャンペーンを始めることにします。
なんて言うかなあ、トラベラーに興味あるひとがいると、嬉しくなって始めちゃうわけですよ。ひょいひょいと。
今回のシナリオは、『黄昏の峰へ』。
古参のトラベラーユーザーならたぶん、かなりの人が共通体験として持っている、あのキャンペーンです。
『黄昏の峰へ』はある意味、典型的トラベラーセッションのキャンペーンと言っていいでしょう。
貿易商船で星々を渡り歩き貿易をし、お金を貯めながら、最終的に一攫千金を夢見て手がかりを集め、謎を解く。
経済と冒険と謎解きが絶妙にマッチした傑作シナリオです。
私はちょうど20年前に、このシナリオをレフリーしました。その時人を集めるために言った言葉が、『トラベラーを成仏させるために、プレイしたい』だったんですよ。つまり、20年前の時点で、トラベラーはほとんど死んでたんですよ。なんせ、さらにその11年前に発売されたゲームですからね。うん、すげえ。
なにがすげえって、まさか20年後に同じシナリオをやることになるとは思いませんでしたよ。20年間、俺は進歩していないと言うことですな。わははははは。
ちなみにその時にプレイヤーを集めたのは、パソコン通信でです。今はインターネット。道具だけはちょっと変わった。でもやってることは変わらんのです。
んでもって、その時にプレイヤーとして参加してくれている人の何人かとは、今も遊んでもらっています。持田さんとかakiyukiさんとか。はるさんも遊ぼうよ。
で、『黄昏の峰へ』の想い出。
......いやね。ぶっちゃけて言いますと、シナリオ読んだとき、こんな盛り上がる展開になるとは思わなかったのですよ。だってひとつひとつの星は淡々と、どんな手がかりが得られるか、どんなシチュエーションが待っているかが簡単に......ホンの数行で書かれているだけです。数えてないけど、たぶん400字ない。
ひとつひとつの星系の説明が少ないことでは、『リヴァイアサン』もたいがいでしたが、あれと同じくらいです。というか、初期のトラベラーのシナリオってこんなのばっかり。
でも、ソレがいいんです。特に『リヴァイアサン』では、そこに書かれた短い説明が、いろいろと想像力を刺激してくれるのです。
『黄昏の峰へ』では惑星や社会自体への言及は少ないのですが、どんな謎と手がかりをどのタイミングで提示するかが書かれている。で、これは、プレイヤーが普通に貿易をするとこの順番か、それに近い順番でまわるだろうと思われるところにちりばめられているのですよ。これはプレイして初めてわかった事実。つまり、謎解きもののシナリオで一番大切な「どんな順番でどの手がかりを渡すか」がきちっと押さえられている。そして、それが、盛り上がるであろうイベントと順番とで配置されている。
ああ、だから傑作シナリオと評されるんだとわかりました。うん、TRPGはプレイするまで、評価できませんね。
しかし実は、最後の謎をとき宝を手にして思うのですが、一番素晴らしいのは宝物そのものではなく、そこに至る過程だったのだ......という感慨。ときどき、小説とかマンガとかアニメとかでそんなオチを見かけることがありますが、実体験として、というか実感としてそう思わせてくれます。
いやいや、別に宝物がしょぼいといっているわけではないですよ。現に、それを手に入れた20年前の『黄昏の峰へ』キャンペーンの宇宙商船エルダール号の面々は、その宝物のおかげでクライマックスの窮地を脱し、数星系レベルとはいえ、星間運送会社を起こしたのですから。うん。でもね。
というわけで、今回のメンバーがエルダール号に匹敵する冒険を出来るか、それはちょっとわかりませんが、きっと面白い展開を見せてくれると思っています。
プレイヤーごとに違った展開を見せてくれるのがトラベラーの醍醐味ですから。
これは、同じシナリオを3つの班でそれぞれ回した『リヴァイアサン』でつくづく感じたことです。
今回は同じシナリオをふたつ以上の班で使い回しませんので、そのプレイリポートをブログに細かくあげることができると思います。
はーい、パソコンとネットの前に、ネットとセットにしようとしてるケータイの払い込みに使ってるクレジットの更新をしてる所。
遅い、遅いが前には進んでる、ハズ。