D&D4th21日毎パワーLv27『神曲』

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 ......今日はD&D4thの連続セッション21日毎パワーの日でした。そして、ここのところ、Lv27になってから私が連続してマスターをやっているわけですが。

 ......う~~ん。今回の一連のシナリオは、なんだってこんなに難産なのだろう。そして、苦労した割に、出来が......う~~~ん。う~~~~ん。

 

 まあひとつだけ言えることは、寝不足でマスターするのは、小回りがきかないからやめた方がいいってことですね。別に今回初めて気が付いたわけではないのだけど、今回も痛烈に感じました、はい。

 

 なんで寝不足かというと、割とぎりぎりまでシナリオが出来なかったこと。ラストのイメージは出来ていたのですが、そこに至るまでの繋がりに悩みまして。かなりぎりぎりまで悩みまして。んで、結局唐突に直接繋いでしまうと言う、やけくそな解決策をとってしまいました。芸がないよなあ。

 

※※※

 突如九層地獄に召喚されたPCたち。デーモンとデヴィルの戦いに巻き込まれたPCたちはその中で少年を一人救い出す。

 記憶を失っていたスミス少年は、しかし、楽器を取り戻さなくてはいけないことだけを覚えていた。

 もとの世界に戻る手がかりがないPCたちはスミス少年に請われるまま、地獄の第二層で、デヴィルたちに見張られていたヴァイオリンを取り戻す。スミス少年がヴァイオリンを弾くと、音楽を聞いたPCたちは異様な光景を目撃する......豊かな農村が、町が、都市が、火の海に包まれ、劫火の中に沈んでいく光景だ。

 そのヴィジョンに呆然とするPCたちの頭上から響いてきた声がある。声の主は第四階層の支配者フィアーナだった。

(『神童』)

 フィアーナの館に招かれ、PCたちは豪勢な接待を受ける。その時、目に止まったのはフィアーナの傍で音楽を奏でる一人の少年。スミス少年によれば、その楽士もまたスミス少年の仲間で、ウェルギリウスという少年だった。スミス少年とウェルギリウス少年が連弾を始めると、例の陰惨なヴィジョンが映し出される。違うのは、映像は少し先まであったことだ。つまり、炎の海の中に映し出される大きな女性の影......。

 満足そうなフィアーナはPCたちにひとつの取引を持ちかける。彼女のライバル、第六階層の支配者グラシアの軍勢の一番手、カズール兄弟を討ち取ればウェルギリウスをPCたちに譲ってやろうということだ。カズール兄弟は第六階層で、少年たちの仲間の少女・ベアトリーチェを捕らえ見張っているという。ベアトリーチェとウェルギリウスを一度に手に入れられる取引に、PCたちは応じた。

 果たして、フィアーナの情報通り、カズール兄弟はベアトリーチェを捕らえており、PCたちはカズール兄弟を倒してベアトリーチェを助け出したのであった。

(『神奏』)

 

 パワーを使い果たし、フィアーナの館に帰還したPCたちであったが、ベアトリーチェとスミスをフィアーナは取り上げてしまい、PCたちを監禁する。

 彼女はヴィジョンに現れる女性のことを知っていた。最近地獄に現れたデヴィルロード、ウーブリヴェだという。そして、フィアーナはウーブリヴェの恐るべき計画を語る。

 

 ウィーブルヴェは地獄に第10階層を造りだし、そこを足掛かりに様々な多次元宇宙に乗り出そうとしているのだった。

 九層地獄は、様々な多次元宇宙と接してはいるが、直接繋がってはいない。ゲートを通じてしか行き来できないのだ。しかも、このゲートは九層地獄では数ラウンド以上維持することは不可能なのである。九層地獄の中では多次元へのゲートは、ほんの一瞬で出入りする戦闘中のパワーを除いて、存在しないのだ。

 これにはいくつかの例外がある。

 ひとつは、外部から九層地獄へ開かれたゲートにはこの原則は通じない。そのためデヴィルたちは他の世界から召喚されるのを心待ちにしている。

 ふたつめは、地獄に持ち込まれる以前から開かれている「閉じた亜空間」に関しては問題がないと言うこと。つまりホールディングバック(四次元ポケットのようなバックだと思ってください)のような場合、それは地獄でも通常通り、通用する。

 三つ目は、そうやって出来た亜空間からなら、地獄の次元法則が通用しないので、そこからゲートを開くことが出来るということ。

 ウーブリヴェの行っている儀式は第四の方法である......つまり、各世界の一部を地獄に呑み込んでしまい、地獄の一部分とすることで、地獄と各世界を地続きにしようという方法である。これならゲートは要らない。(もちろん最初にその世界にゲートを使って出る必要はあるが、どこの世界にもデヴィルと取引しようというヤツには事欠かないのだ)

 

 その夜、牢獄を訪ねてきたのはスミスたち3人の少年少女だった。彼は危険を犯して門番を寝かし、鍵を使ってPCたちを解放してくれた。PCたちはそのまま館を脱出する。

 だが、町に出てウーブリヴェの情報を収集すると、彼女のいる第10階層に行くためには、フィアーナの館のどこかに封印されている"裏切り者"デヴィル・レヴィストゥスが必要だということが判った。

 そこで、PCたちは第六階層の支配者グラシアの元に行き、交渉を持ちかける。フィアーナのジャマをするから支援をもらえないかと。そしてデヴィルから見えなくなるポーションをもらい受けるとそれを使ってふたたびフィアーナの館へ忍び込んだ。

 フィアーナの館の地下にはレヴィストゥスが封印されていた。そして、ソードデヴィルが見守る中、狂信者たちがなにやら儀式をレヴィストゥスに施している最中だった。乱入するPC。

20150509_051510325_iOS.jpg

 狂信者たちが行っていたのはアスペクト・オヴ・ヘクストアの召喚だった。。レヴィストゥスの体内は別次元になっており、ここを使ってゲートを開けば、先の三つ目の方法のように、地獄の次元法則に引っかからずに済むのだ。

 PCたちは狂信者たちを倒し、ゲートの先を第10階層にねじ曲げて、第10階層に飛び出る。

 そこに広がっていたのは、ウーブリヴェの軍勢と、フィアーナの軍勢の決戦だった。

 

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「最後の一人、アリギエーリを助け出して。そうすれば、この第10階層を破壊することが出来るから」

 スミス少年の言葉を信じ、PCたちは決戦場を迂回して、アリギエーリが閉じ込められていると思われる洞窟に潜入した。そこにはウーブリヴェの軍勢の中でも一番の手練れの部隊がPCたちを待ち構えていた。PCたちはからくもこの部隊を倒し、アリギエーリを助け出す。

 

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 四人揃った少年少女たちが天使の姿を現し、演奏を始めると、爽やかで明朗とした音楽がそこかしこに溢れ、第10階層が崩壊し始める。

 すでにウーブリヴェはフィアーナの軍勢に勝利していたが、かなり疲弊していた。そこへ、第10階層の崩壊である。そして、それに乗じて、PCたちの攻撃が始まった。

 

 荘厳で希望に満ちあふれた天使の歌声に乗って戦うPCたちの前に、ウーブリヴェは重傷を負った。ウーブリヴェはプレーヌを人質に取って脅すが、その時重傷を負ったチョッパーが自分とプレーヌとを交換しろと言い出す。ウーブリヴェはこれを了承したが、天使がこれを許さず、チョッパーを瞬間移動で奪い去る。

 人質のいなくなったウーブリヴェは敗北を認め、どこへともなく撤退した。

 かくして第10階層地獄の野望は潰えたのである。

 

 天使たちは大ケガを負った勇敢なチョッパーを天界につれて、去って行くのだった。

 (今回の『神曲』)

※※※

 

 

 うん。書いてみて思ったが、6時間でやるには詰め込みすぎだわ、『神曲』編。

 自信がないからいろいろとネタを詰め込みすぎるんですな。まあ、だからと言って、もうこれ以上回数をかけてこの話やるわけにいかないし。

 

 あと、情報を出すタイミングもやや失敗しまして。これはいつも失敗しがちなので、前倒しに出していたのですが。それでも、なんか、出すときにまとめでどっさり出してしまったような感じは否めないなと。具体的にはフィアーナがしゃべりすぎた。

 それに、その情報の出し方もちょっとまずかった。D&D4thには「技能チャレンジ」という一連のイベントクリア方法がありまして。簡単にいっちゃえば、一連の技能判定の固まりですね。技能判定を規定回数成功させるか、その前に失敗許容回数を超えてしまうかをチャレンジするというものです。「情報収集? じゃあ、<交渉>か<威圧>か<事情通>で全部で6回成功して。失敗回数が3回になる前に」といった感じです。

 普段だったら、これを割とロールプレイで織り込みながら、不自然なく、シームレスにやるんですが、今回はダメでした。気ばっかり急いて頭が回らない。なので、「はい、じゃあこれは技能チャレンジです。この技能とこの技能とこの技能を使って......」というメタ的な発言を連発してサイコロ振りで処理してしまいました。やっぱり寝不足だと、アドリブがまわりませんね。う~~~ん。

 

 あと、情報と色々なギミックの説明をしていますが、これが今ひとつ理解して頂けなかった。つまり、それだけ上手く説明できてなかったと言うことです。これも、ロールプレイ無しでやった弊害でして、PCがなぜ、そのようなことを考えたのか、考えるようになったのかをちゃんと誘導してなかったからだと思います。一応、こうやって文字で書くと、それなりに道筋は通っていると思うんですがねえ。

 

 他に、致命的だったのは、プレイヤーが「なにをすればよいのかわからない」状態に何回かなってしまったこと。要するに判断材料、状況の説明などが足りなかったせいです。もしこれが上手くいってれば、これだけ複雑な話ですから、かなりの満足に変わっていたと思われるのですが.........、本当、力不足でした。

 

 その他、反省点はいくらでもあります。マップの用意が悪かったとか、もっとシナリオ詰めておくべきだったとか、謎は誰かが教えるんじゃなくプレイヤーに考えつかせるよう誘導するべきだったとか。

 ほんとねー。いくらでも反省点はありますよ。がっくり、疲れております。

 

 しかし、力不足で終わらせるのももったいないし、整理して、同人シナリオにしようとは思っています。はい。

 

 

【5/10追記】

チョッパーが天使に連れられ、天国世界に行ってしまった理由ですが。

チョッパーの元々のプレイヤーSOVAさんは、今年の1月、持病のため、亡くなられました。だから、彼の持ちキャラのうち、一人だけでも天国に持って行ってもらおうと思いまして。

ほら、天国でゲームをやるとき、手元に持ちキャラがあった方がいいでしょ?

 

【追記2】写真ですが、2枚目と3枚目は淡雪さんにいただいたものです。マスターやってると、撮影忘れるんですよね......(俺がうかつなだけ?)。淡雪さんありがとうございました。

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このページは、makiyamaが2015年5月 9日 23:37に書いた記事です。

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