というわけで、田中桂さんのところにお邪魔して『ロード・オブ・ザ・リング』ミニチュアゲームをプレイさせてもらってます。
まあ、なんていいますか、念願の......って感じですね。もう10年近く、ミニチュアゲームをやりたくていたのですが、なかなか機会がなくて。一番なかったのは、ヒマや機会じゃなくてお金ですが。
しかし、昔と違って、ミニチュアゲームの敷居は下がっているのですね。最初のスターターは1万以下で揃うようになっています。敵味方合わせて1万という場合もあるみたいです。
あと、昔はミニチュアゲームといったら、(日本語でルールを読めるのは)「ウォーハンマー」しかなかったのですが、今はそれなりに出てます。特にファンタジーものでは『ロード・オブ・ザ・リング』の映画のヒットとともに、それのミニチュアゲームが輸入されまして。今は『ホビット』がヒットしたので、それになってます。
他にも、「XーWING」というスターウォーズの空戦ものとか、『ディストピアンウォーズ』というスチームパンク風架空19世紀の海戦ものとか、ブラッドボールというファンタジーのアメフトものとか、「ボルトアクション」という第二次世界大戦ものとか。
D&Dのものもあって、ドラゴンウィングという空戦ものです。
ウォーハンマーも、本家ウォーハンマーはもちろん、未来世界でトロウルやオークやゴブリンがSF兵器で戦う「ウォーハンマー40000」とかもあります。
まあ、そんな風に、昔より選択肢は増えているのですが、でも今日プレイしたのは『ロード・オブ・ザ・リング』でした。
レクチャーしてくれた田中桂さんの弁によれば、簡便にしてエキサイティングな傑作ルールだそうでして。
他のミニチュアゲームをやってないんで、他と比べてどうかという点に関してはなにも言えないのですが、確かに限界まで削り取ったルールという感じで、それでいて最低限のリアリティを保持しています。その上でリズミカルで、確かにエキサイティングでした。
まー、何より気に入ったのは「その状況がミニチュアで表される以上、ミニチュアの状況がそのままゲームの状況を反映する」という感じのルールポリシーです。
もうちょっと具体的に言いますと。
障害物が乗り越えられるかどうかは、ミニチュアの身長の半分までなら判定に成功すれば乗り越えられる、それ以上は無理。
あるいは射線が通るかどうかは実際にミニチュアの縁から縁までの線が引けるかにかかっている、とか。
通れるかどうかはミニチュアの台座の間を、移動する側のミニチュアがすり抜けられるかどうかによる、とか。
ミニチュアが基本というか、ルールの中心なんですね。
私はローハンで、善の軍勢側。相手をしてくれた田中桂さんがオーク側。
ローハンはユニット数は少ないのですが、一体一体が優秀でして、数で押すオーク、着実に潰していくローハン、といった感じ。ただし、トロウルは例外で、むちゃくちゃ強いです。
なので、最初に私が取った作戦はトロウルを無視して、左翼に戦力を集中し、敵右翼を早く潰して敵背後に回り込む......というものでした。
が、もちろん相手だってトロウルを死に体にしておくわけがない。トロウルを部隊の分断に使いまして、さらに数の多いオーク兵の利点を生かし、少人数にしたこちらの右翼を包囲にかかります。
それはある程度予測していたので、硬い近衛兵をこちらに配置して、とりあえず敵を抑えます。
1ラウンド目はお互いに接敵するまでの移動。2ラウンド目からが本格的な戦いで。田中桂さんのサイコロ運が腐ったのもあって、割と押せ押せな感じで4ラウンドまで行きました。
で5ラウンド目は敵トロウルを包囲し、これを叩くぞと左翼の8割の戦力を叩き込んだのですが......包囲までしたのに、なんで競り負けるかな。
ここにきて私のサイコロ目も腐り始めます。
というわけで5ラウンド目までは押せ押せな状態だったのですが、6ラウンドにはちょっとまずいかな、というところまで押し返されます。それでも公平に見て、なんとか引き分けぐらいかしら。
いや、高ポイントのユニットを潰されてたから、被害ユニットをポイントで数えると、ちょっと負けてたかも。
それで、6ラウンド分ほど。始めからそこらへんで終わりにしようと言っていたのですが、実際そこらへんで頭が焼きつきました。フヒ〜。
わかったことは、確かに予想していた通り面白いということです。もともとユニットのキャラクター性の強いSLGは好きですからね。うん。金と相手とヒマがあったら、はまりそうだ。
まるっきり余談ですが、この戦闘の舞台になっているようなこんな地形の道って、本当にイギリスの「王の道」(ロード・オブ・ロード)がこんな感じなのですよね。あと、『Load of the Ring Online』での中つ国も。
田中桂さんはミニチュアゲーム普及に熱心な方でして。そうですね、ミニチュアゲームももっとメジャーな趣味になるといいですねえ。私もそう思います。
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