『マンション・オブ・マッドネス』をやった。

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 パンデミックのところで書いたとおり、今週末はホビット庄アナログゲーム会。

 今回は来られない人が多かったのだけど、安達くんが参加。総勢は10名でした。

 人狼やるにはぎりぎりの人数だったけども。佐藤教皇さんとこのお子さん、一番下の子はまだ人狼出来ないからねー。

 人狼以外は二班に分かれてそれぞれゲーム。人狼(とアヴァロン)やるときだけ、合同。そんな感じ。

 

 私たち夫婦は遅れてついたので、すでに集まっていた人が、『タンクハンター』をやっておりまして。あと佐藤教皇さんが『マンション・オブ・マッドネス』のセッティング中。

 

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 で、昼食をとったあと、『タブラの人狼』を3回ほどやりまして、その後『マンション・オブ・マッドネス』と『パンデミック:完全治癒』に別れてプレイ。私は『マンション・オブ・マッドネス』、ニョーボは『パンデミック』に。

 

タブラの人狼

 タブラの人狼の特徴は、つるされたり食い殺されたりした人もゲームを完全に脱落するわけではないところ。発言は出来なくなりますが、昼間のターンにつるされる人を決める1次投票には参加出来るのですね。でも、これは裏返して言えば、死んでしまっても人狼の正体を知ることが出来ず、ゲームをニヤニヤしながら眺めていることが出来ないと言うことでもあります。

 昼間のターン、吊す人を決めるために投票を行うのですが、これが2段階に分かれています。まず候補者二人を選び出し(1次投票)、その候補者の弁明を聞いたあと、どちらを吊すかを決めます(2次投票)。先ほども言ったとおり、途中で死んだ人も、この1次投票の方に参加出来るのです。

 

 でね。佐藤家の次男君がとても人狼が好きでして。すごくやりたがっているわけですよ。結局3回やったのですが。

 1回目と2回目は、占い師が最初の晩に占った相手がいきなり人狼だったという展開でして。おかげで最初の日に占い師が名乗り出ながら、同時に人狼を一人告発。つまり最初の日に人狼を一人排除出来たのでした。(ちなみにタブラの人狼では夜のターンから開始されます。またローカルルールで、最初の一晩には人狼側は襲撃無しです......襲撃ありにすると村人がむちゃくちゃ不利になるので)

 当然占い師は、その日の晩に食い殺されてしまう......のが普通の展開だと思うのですが。

 2回目のプレイの時には、なんと、占い師ではなく、他の人が食い殺されました。これで混乱する村人たち。

 高度な駆け引きとフェイクだな.........と思ったのですが、何のことはない、2回目の生き残った人狼である佐藤家次男君が勘違いして、占い師じゃない人を食い殺しただけでして。人の話をちゃんと聞けと、あとで全員から突っ込まれていました。

 次男君はもっと人狼をやりたがっていたのですが、佐藤家末っ子ちゃんが幼いために人狼に参加出来ず、つまんな~いと騒ぎ出したので、まあ3回でお終い。

 

 マンション・オブ・マッドネス

 知っている人には今さら......のTRPG風ボードゲーム。題材はクトゥルフです。今回やったのはシナリオ2かな。私はプレイヤーだったので、良くわかりませんけど。

 自分たち宛に遺書めいた手紙を残して、カルト教団に潜入した女性教授の行方を追い、可能なら助け出すために、カルト教団の修道院に忍び込む......といった展開。つまり今回の『マンション』は、修道院という設定です。まあ、マンションって英語で"館"のことだからなあ。狂気の館。うん、まあクトゥルフ。

 

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 こんな感じ。

 タイルがマンションなワケですね。で、そこをプレイヤーのキャラが探索し、手がかりを捜し出していく。当然色々な障害があるわけですよ。鍵とか、トラップとか、モンスターとか。それを排除し、クリアし、手がかりカードを集めるのが目的。

 で、このゲーム、TRPGテイストではありますが、マスターとプレイヤー連のガチンコ勝負。マスター側もけっこう色々なルールに縛られながら、PCたちを脅かし、自分の目的を達成するのです。キーパー側のカードにはえぐいものが多くてPCを苦しめるんだけど、案外、キーパーも自分の勝利条件(ランダムに選んでおく)を達成するのは難しいようです。そして、そこらへんをマスター、プレイヤー共に守ってプレイすると、TRPGのクトゥルフのセッションのようなプレイが出来るわけです。

 

 写真に写っている、王蟲のようなフィギュアはショゴスです。ショゴス、2体も召喚されてしまったのですよ。もっとも、最初のうちTRPGのノリでプレイヤー側、絶望していたのですが、だんだん、あまりたいしたことない(脇をすり抜けたり、倒せたりする)ことがわかってきて、少し安心したのですけどね。うん、怖いのはSANチェックだけだ(-40%のペナルティで行う)。

 いやもちろん、ダメージも比較的大きめだしHPも結構あるんですが、TRPGでのショゴスのように絶望的なほどまでに倒せない相手ではないという。

 

 PCは、セミプレロールド式にあらかじめ用意された能力値を組み合わせて作るのですが。今回、あまり相談せずにやってしまったために、3人のPCがみんな、探索型のキャラになってしまいました。これがまずかった。前述のようにショゴスですら倒せない敵ではないのですからね。適切な武器を持った武闘派キャラがいればもう少し楽だったのだけど......。

 ここでも結構TRPGの印象を引きずってます。

 それじゃ探索は順調にいったのかというと、これがまた。初期の頃、まとまって移動したので、あまり色々なところを調べておらず、そのために手がかりが入り始めるのが遅れてしまいました。せっかく探査型PC3人の利点を活かしてなかったわけで。

 つまり、日本のクトゥルフ神話TRPGではやっちゃいけないと良くいわれる「分散行動をして」「力で神話怪物をねじ伏せる」プレイが、むしろ『マンション・オブ・マッドネス』では必要とされていたわけですね。これは結構盲点。......て言うか、たぶん、アメリカじゃ、TRPGの方でもそういうプレイが主流なんじゃあるまいか。ある意味、とてもアメリカらしい。そして、日本の『クトゥルフ神話TRPG』とは対極にあるゲーム、とも言えると思います。

 セッションの内容はあまり詳しく言うと、ネタバレになってしまうのでやめておきます。一応、ボードゲームらしく、いくつかの手がかりやアイテムなどはランダムで決まるようなのだけど。途中からPC側が分散行動を取り始めたら、割と展開が早くなり始め、ショゴスやティンダロスの傍をすり抜けることに挑戦し始めたら、上手く行くようになりました。それでも初動捜査の遅れはかなりキツく、発狂者がひとり出てしまいます。そして、彼がカルト教団員に捕まって、マスター側の勝利条件達成。PC側の敗北となりました。

 そういうワケで負けましたが、大変面白かったです。買ってもいいかなあ、と思う程度には気に入りました。

 

 ただ、セッティングがえらく時間がかかる上に、ルールも複雑で重いし、気楽にできるゲームじゃないですね。誰かが「これなら普通に『クトゥルフ神話TRPG』(のキーパー)やった方がいいんじゃね?」と言ってましたが、うん、その気持ちもわかりますねえ。プレイしたら3~4時間はかかる。そうするとその日1回やるのがせいぜいかな、ってことになりまして、そんならもっと軽いゲームをいくつかやった方がいいんじゃないかという気分にもなります。

 

 まあプレイするに覚悟の要るゲームで、あんまり頻繁にやるゲームじゃないですね。

 以前そういうゲームの代表格であるところの『ディセント』(第1版)を買ったのですが結局1回か2回しかプレイしてないんですよね。だから、『マンション・オブ・マッドネス』、それなりに気に入りはしたんですが、買うかどうかは悩み中です。クトゥルフ系のフィギュア、欲しいなあ、という気持ちもあるんですが。

 ニョーボと娘がプレイに付き合ってくれるかなあ。そこが一番のポイントだよなあ。

 

 

パンデミック:完全治癒

 そういうワケで、私は『マンション・オブ・マッドネス』に掛かり切りだったので参加しなかったのですが、パンデミックもやっていました。

 協力型ゲームというのは、佐藤さんのところのお子様たちには珍しかったらしく、あまりゲームが好きではない(あくまでも弟さんと比べて、というレベルですが)長男君がかなり熱中してやっていたとのことです。

 

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 ところであとで私ルールを読み返していて気が付いたのですが。やっぱりルール間違ってました。

 エピデミックが起きたとき、ゲージに書かれたダイス数分だけ、ダイスを振っていたのですが、エピデミックでは治療施設(リングの中においたダイス)もいっしょに振って、世界にばらまくんですね。つまり、治療施設に送ったからと言って安心していてはいけないという。

 これ、凄まじく難しくなって、かつダイス運が非常に関わってくるようになるなあ。

 あと、カタンとかやっていたようです。ニョーボがかって、すっかりご満悦のようすでした。

 

 アヴァロン

 そういうワケで、人狼をなおもやりたがっている次男君のために、人狼系の『アヴァロン』をやりました。

 ルールはやや複雑ですが、マスターがいなくてもプレイ可能な上、途中脱落者が出ない、そしてしゃべるのが苦手な人でも、信任投票で意見を表明出来る(そしてそれが重要なヒントになる)と、色々なところが人狼から改良されていまして、とてもいいゲームだと思っています。

 これも3回やったんだったけかな。1回目は「湖の乙女」なし(初心者にルールを説明するため)、2回目はスタンダード、3回目はパーシバルを入れて。

 次男君は4回目もやりたがっていましたが、さすがに時間切れ。お開きとなりました。

 

 

 というわけで、重いゲームを一発の、軽いゲームを少しで、ゲームをタンノウしました。ただ、パンデミックをみやさんとやれなかったのが残念です。

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マンションオブマッドネス、初マスターでルールをまだ把握し切れていなかったため結構時間がかかってしまい申し訳なかったです。

ちょくちょくルールチェックとかをしないですむ位にはルールを読み込んでおかないとですね>次回。

マスターがもう少しなれているともっと早く回せますよ。
あと、ルールブックにあるんですがパズルを1分とかにしてしまうとこれはこれでまた早まると思います。

マンションは楽しいゲームなのでまたやりたいです。(マスター・プレイヤーともに)

あと、プレイヤーが奥さんとお子さんお二人の場合、各プレイヤーが2キャラ扱うというのもありだと思います。

あ、ちなみに初期の頃のクトゥルフRPGは私の地元だと戦闘多かったですね。(ファンタジーとかから流れてきていたので戦闘無いとストレス貯まりますからね~)

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このページは、makiyamaが2015年7月19日 09:12に書いた記事です。

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