いや、正確にはまだ惑星から飛び立っていないのですが。
"ムクタ・シャハサ"、火曜班の貿易商船の名前です。サンスクリット語で、"自由な冒険者"という意味だそうです。命名は船長のライアン。
『黄昏の峰へ』では、PCたちはA2型外宇宙自由貿易船を一隻持っていることになっています。ところが、これがとんでもないポンコツでねえ。
まあ、トラベラーをある程度知っていることを前提に説明しますが。
A2型自由貿易船というのはA型自由貿易船の改良型の宇宙船です。改良と呼べるかなあ。改造はされていますけど。
A型はジャンプ1しか出来ません。A2はジャンプ2が出来ます。その代わり、燃料とエンジンスペースとして、船倉が21トン減っています。これはどういうことかと言いますと、つまり薄利多売的に安いものを運んでいたら商売にならないということです。割のいい商品を選ばないと。
で、ジャンプ2と言うことは、ジャンプ1の船より行ける先の選択肢が多いと言うことですね。つまり買った投機商品を高く売れるところを選ぶのには有利というわけです。ですが......今回のこの船はジャンプ1しか出来ません。つまり、A型とA2型の悪いところ取りなワケですよ。ひどいなあ。
もちろんひとついいところもありまして(それくらい無くちゃやってらんない)。悪名高き宇宙船の40年ローンは払い終わっています。なので、日々の経費だけ、なんとか稼げばいいわけです。あと、ジャンプ2に戻すための修理代の摘み立て。ローンは確実に毎月やって来ますが、修理代はあるとき払いでいいので、少しはマシでしょう。
とはいえ、かつかつなのは事実なのですよね。
元々A2型は船倉が小さいので、これに委託貨物の定型コンテナだけを積んで貿易していると、ほとんど収支トントンにしかなりません。委託貨物も、必ず満杯に積載出来るとは限りませんしね。乗客はかなり儲かるのですが、これも、出発世界と到着世界によって大きく左右されるので、あてにはできない。
そういうワケで、船を持っているPCは、常に一攫千金の話を潜在的に求めているのです。
そこへふらりと耳に挟む『宝島』の伝説。そう、これが"黄昏の峰"です。
火曜班"ムクタ・シャハサ"の班はそんな説明と、実際にサイコロを振ってシミュレーション。そして、船長と機関士が修理の話をしている間、カンパネッラさんとスチワードさんは宇宙港の酒場で、情報収集。
その酒場で"黄昏の峰"伝説を耳にし、興味を引かれたふたりは調べ始めるのでした......。
船長ウィング・ライアン(39才)(航法士兼任)(所有株4)............雷光さん
南條悠(38才)(パイロット・機関士・船医)(所有株3)...............鴉山さん
カンパネッラ(42才)(所有株2)........................................1101さん
スチュアート・スチワーデス(30才)(スチュワード)(所有株1)......かんさいさん
(ウィング・ライアンの年齢がハンパなのでは、実は彼は前のキャンペーン『リヴァイアサン』に参加していたからなんですね。で、あれでかなりお金を儲けたので、今回所持金が12万クレジットという、他の人から見ると破格のお金持ちになっていたのです。リヴァイアサンは給料はいいし、そのお金を使うところがないという遠洋まぐろ漁船のような話でしたからねえ)
というところで、第1回はお終い。投機商品を買うかどうかはわかりませんが、次回はどこに飛ぶかを決めて、いよいよ最初の航海の予定です。
本日は木曜班の予定。さて、同じくらい進むかな? 予定では、もう少し進むつもりですけどね。
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