スマホでどどんとふ。

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 オンセにはもっぱら、どどんとふというウェブサービスを使っております。

 ときどき勘違いしている人がいるんですが(松本さんや田中桂さんも勘違いしてた)、どどんとふはウェブアプリケーションで、サーバー側がプログラムを持っています。利用する人はどどんとふサーバーにアクセスして、サービスを受けるだけです。どどんとふのインストールは要りません。

 Flash playerというブラウザプラグインが動くブラウザを使えれば、それでOKです。そして、パソコンでのほとんどのウェブブラウザはFlashが動きます(プラグインが用意されてます)。............パソコンではね。

 

 ところが、スマホ、つまりAndroidやiOSではFlashは動きません。

 なんでこんな事態になっているかというと。実はFlashというプログラムの生い立ちに原因がありまして。

 今でこそ普及しておりますが、Flashは重い、トロい、セキュリティが甘いの三重苦なのですよ。

 まず、マルチコアに対応していない。シングルコアしか使ってない。昨今のCPUはひとつのコアの速度を上げるより、並列処理のコア数を増やすことによって、速度を上げたり、負荷に耐えたり、省電力にしたりするくふうをしています。ところがこれに対応していない。Flashはコアのクロック数を上げる以外には速くする方法がないのです。

 またそれを別にしても、トロいです。ここらへん私はFlashでプログラムを組んだことがないのでわからないのですが、多機能性と引き替えになっているようです。

 でセキュリティが甘い。甘い上に、悪意の有る組み方をすると、動いているPCにいろいろイタズラを仕掛けられるようになっています。

 なので、最近はどんどんFlashに頼らないウェブコンテンツが増えてはいるのですが、未だにたくさんのプログラムやウェブサービスがFlashで動いていることは事実です。「艦これ」や「刀剣乱舞」のような有名なブラウザゲームもFlashですから。他の国ではWindowsタブレットがあまり売れてないのに、日本ではブラウザゲームをやりたいがために買う人が多く、Windowsタブレット市場を支えているという怪情報もあるくらいです(Windowsタブレットは中身実質普通のPCと一緒ですから当然Flashは動くわけです)。

 iOSは元々セキュリティ規程に厳しいんで、Flashは動きません。一時期、iOS用のFlashを開発していたのですが、結局中止になりました。Androidも、前記のような欠点から、4.0.3くらいのバージョンでサポートをやめてしまいました(いや、3ケタ目のバージョン番号に関してはうろ覚えなので、あんまり信用しないでください)。

 まあ、Androidでは、自己責任と言うことで、4.4くらいまでFlash Player入れることが出来るみたいですけど。(各自、自分の責任でググってください)

 実際、現在の提供元のAdobeではFlashの開発(セキュリティパッチ)をやめたくてやめたくてたまらないみたいです。

 

 さて、もっと詳しい人に突っ込まれる前にここらへんでお茶を濁して。

 そう言ったわけで、普通のスマホではFlashは動きません。たぶんWindows Phoneでも動かないだろうなあ。

 なので、スマホからどどんとふにアクセスすることは不可能............だったハズなんですよ。

 

 しかし、スマホからどどんとふにアクセスしたいという要求は大きいです。

 特に、昨今の中高生はスマホは持っていても、PCを持っている子は少ないようです。親と共用だとかで。

 なので、どどんとふを使ってのオンラインセッションが出来ない子が多いのです。せっかくTRPGに興味を持ったのに、周りにやる人がいない、体験してみる場もない......そんな状況。

 

 もったいない! もったいない! TRPG人口を増やすためには、こういうところをこそ、取り込まなくちゃダメですよ!

 

 というわけで、どどんとふ以外のサービスを紹介することが多かったのですが......企業がサービスしているところは、やはりちょっと企業の事情で、やれるシステムに制限があったり、サービス自体が途中で亡くなっちゃったりするわけで......「ぼくらの」TRPG支援システム、って感じじゃなかったのです。

 

 ところが。

 私も今日知ったのですが、スマホ(Android)からどどんとふにアクセス出来るようにしようとするアプリがあったんです。

 どろいどんとふ

http://4d4l.net/nendoroid-i-did/

 これを使うと、どどんとふにAndroidスマホからアクセス出来るのです。

 

 どうしてこれが可能かというと。

 どどんとふにはwebifという、フラッシュを使わないでも内部のデータにアクセス出来るAPIが用意されているのです。これを使えばよいわけですよ。

 もちろんこれ、どこのどどんとふでも使用出来るわけではなく、無効になっているところもあります。セキュリティ上、なんか穴になりそうな雰囲気のものもありますからねえ。「むせる」などは無効になっているそうです。

 うちですか? もちろん、使えます。

 

 というわけで、インストールして弄ってみたのですが.........。

 いやあ、まだバージョンが1.0行ってませんからねえ。使いづらいし、不具合も多い。

 メインであるチャットひとつ取っても、ログを見られなかった部屋があります。もちろん普通に動く部屋もある。なんだろうなあ、この差はなにが原因なのだろう。私にはわかりません。

 試してないけど、マップなんかも動くハズなんですが.........う~~ん、本当に動くのだろうか。

 ......などと、安定性以前のレベルで、かなり危なっかしい感じではあります。

 けれど、先ほど説明したとおり、これはスマホしか持たない人に大きな福音です。

 開発者の方にはぜひ、がんばって、普通にアクセス、チャット、マップ使用、コマの使用が出来るようにして欲しい。マスターができるほどでなくていいから。

 

 とても期待しております。

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コメント(1)

わーい。
未だにスマホが唯一のIT機器である僕にはありがたいお話です。

最近別件でやたらと強制終了してますが。

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この記事について

このページは、makiyamaが2015年8月 7日 12:44に書いた記事です。

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