さて、日付をみたら1ヶ月くらい飛んでいるので、3~4回セッションしていることになるのかな。何回か休んだから3回かな。
トラベラーオンセキャンペーン、『黄昏の峰へ』です。
現状、火曜班と木曜班はぜんっぜん違う展開をしておりまして。いや、キャンペーン骨子の"黄昏の峰"伝説に関しては同じくらいなのですけど、他の部分がぜんっぜん違う。なので、そっちを中心にプレイレポートを上げていこうと思います。
と言うわけで、今夜もやる予定ですが、トラベラーオンセ火曜班"ムクタ・シャハサ"の冒険です。
ライアン......雷光さん
南條.........鴉山さん
スッチー......かんさいさん
カンパネッラ...1101さん
さて、前回の記事では"ムクタ・シャハサ"はジェンゲに向かってジャンプインしたところで終わっていたのですが。
無事ジェンゲに着き、投機品目を高値で売って割と儲けたPC一行ですが、次の投機品目がかなり安い「穀物」が出てしまい、投機貿易をあきらめて委託貨物でガマンするかと思っていた矢先。スターンメタル・ホライズン社というメガコーポの依頼が入ってきます。ジェンゲの地表にある採掘基地と連絡が取れなくなったので、様子を見てきて欲しいという依頼です。
ジェンゲは汚染大気で、これは重金属の粒子が大気中に漂っているのです。これ、150年前に衛星が地表に落ちた名残なんですね。凄まじい話ですが。で、普通はジェンゲでは軌道宇宙港でだいたいのことを済ませてしまい、地表には降りません。重金属汚染大気用のフィルタが必要だからです(使い捨てでけっこう高い)。どうしても地表に用事がある人はシャトルを使うのが普通です。
採掘基地にはシャトルは通っておりませんし、スターンメタル・ホライズン社の大気圏突入能力を持つ船はたまたま出航してしまっていて(これ、たまたまPCたちの船と遭遇表によってすれ違っているんですね)、大気圏突入能力を持つ民間に委託せざるを得ないという状況です。しかも重金属が大気に漂っているんじゃ、レーダーは使えないし、通常の電波通信も不可。僅かに指向性レーザー通信が効く程度です。
交渉の結果、報酬はCr.40,000(ひとり当たり10,000)と、上質精製燃料を満タンということで折り合いがつき、PCたちは採掘基地目指して、惑星を降下していきます。
......さて、ぶっちゃけていえば、これ、『スピンワードマーチ・エンカウンターズ』と言うサプリにあるシナリオフック。これは、トラベラー60人パトロン式の、シナリオの真相や展開が完全には決定しておらずダイスによってそれを決めるというシナリオプロットなのですね。で、普通はレフリーがロールオアチョイスして、真相をあらかじめ決定しておくのですが、ここでは、プレイヤーにサイコロを振ってもらって決めました。はい、私自身の、ゲームでの"チャレンジ"です。
さて、"ムクタ・シャハサ"が大気圏に飛びこみ、座標を頼りに着陸してみると、近くの火山が噴火しており、火山灰で基地が埋もれていました。レーザー通信機も噴石でぶっ壊れていたのですね。こりゃ大変だ、採掘基地から鉱夫たちを救出せねば、というわけで、救助活動が始まるのです。
火山灰は細かく、まるで粘性の低い泥のように流動的(ここらへん、『渇きの海』)。なので、宇宙船のエンジンで火山灰を一瞬吹き飛ばし、本来の出入り口を露出させ、ふたたびうまる前にすべり込もうという作戦。少しトラブルがあって、スッチーがケガを負ってしまいますが、なんとか南條とスッチーは基地内に入ることに成功します。基地内では3人の隊員がいましたが、全員体力を消耗しているも無事。さあ脱出だ......と、ここでひとつ問題が持ち上がります。隊員のひとり、採掘調査員が、採掘したサンプルを持って帰りたいと言い出したのです。
正直なところ、火山による地震は続いており、いつ噴火が起こってもおかしくない状況。サンプルを埋もれた倉庫から取り出すには50分くらいが必要。しかしサンプルを持って帰ればスターンメタル・ホライズン社からボーナスが......。
というわけで、悩んだ一行ですが、結局命あっての物種、サンプルはあきらめて、救出だけで満足し、帰還しました。
まあ、レフリーとしてはどっちに転んでくれてもかまわなかったのです。取りに行って、間に合うかどうかはサイコロ次第だったので。ここらへんの「結果はサイコロ次第」ってのは、最近のTRPGでは珍しい考え方みたいですね。そこはきちっとマスターが考えておくべきだろう、じゃないとドラマティックにならないじゃないか、という考え方のようですが。私はドラマティックになるかどうかに関係なく、事態の先の見えなさをレフリー自身も楽しみたい口なので。
とにかく、無事、軌道上のスターンメタル・ホライズン社のステーションに採掘基地職員たちを送り届けたPCたちは、支配人から大変感謝され、本来の報酬の他に船の停泊料も出してもらい、さらに新たな投機品目を紹介されました。もっともこっちは高すぎて買えなかったのですが。
かくして、"ムクタ・シャハサ"は次の寄港地をエクストーレイに定め、ジャンプしたのでした。
軽く済ませるつもりだったんだけど、案外長くなってしまったので、分割します。
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