えー、30日、月末にすこしお金が入りまして。ずっと欲しかったもの、主にゲーム関係をちょっとまとめて買いました。
で、ちょっと購入したものを。
1.クトゥルフ・フラグメント
クトゥルフのサプリです。翻訳と日本版オリジナルが半々くらいかな。翻訳の目玉は「猫探索者」。キャットルフというヤツです。猫好きとしては見逃せないアイテム。
で、見るとですね。なんかね、どこまでマジで、どこまでギャグかわからない表がいろいろと並んでします。猫の血統表とか。猫の特殊技能(トリックと呼ばれる)の収得系統表とか。トリックも「ゴロゴロ」(<かわいらしさ>技能の成功率を上げる)とか、「ごはんまだ?」(人間に、して欲しいことを察しさせる)といった「だろーなー」といったものから、「九つの生」(1シナリオに1回だけ、死亡の原因になるロールをやり直し出来る)みたいに、そりゃ役に立つわ、というものまで。意外とマジメにプレイ出来るように出来てます。
こういうネタ、嫌いな人は嫌いなんだろうけど、ニョーボも娘も猫とクトゥルフが大変好きなので、喜ぶだろうなあ。ちなみに、これ、翻訳記事です。アメリカ人も猫好きは猫好きなんだ。
【10/4追記】坂本雅之さんの方から指摘がありまして、作ったのはドイツの方だそうです。そうかあ。
個人的にはシナリオ「療養所にて」が目玉。これは「療養所の悪魔」というタイトルでHJ社から出ていた短編シナリオ。3版から6版に版上げしたのに合わせて、どのように数値が書き換えられているか、そこに興味があります。
それから幕末を舞台にした日本のオリジナルシナリオ「黒い婚礼の夜」、及び幕末をやるためのバリアントルール。
私はあんまり幕末という時代は思い入れがないんだけど、これも好きな人は好きでしょうねえ。で、これに「クトゥルフ2015」のアーティファクトルールを入れるとですね、「今宵の虎徹は血に飢えているぞ」が出来るわけですよ。
で、「タイム・アフター・タイム」というタイムトラベルヴァリアント付きのシナリオ。
考えてみれば、「超時間の影」とか「ティンダロスの猟犬」とかいろいろとタイムスリップネタはクトゥルフに出てくるのに、それに関してのルールはありませんでした。TRPGって、割とタイムパラドクスを扱うのが苦手なんですよね。自由選択と歴史修正が正面からぶつかるから。でも、私、ちょっとタイムパラドクスに面白いアイディア考えついちゃいまして、これを使ってタイムパトロールもののRPGが作れないかな、とか考えているのはまた別のお話。
2.クトゥルフ2015
これが欲しくて、30日に買い物に出たようなものです。つまり今回の買い物のメイン。
クトゥルフ神話TRPGの現代日本ソースブック。基本、日本版サプリです。(でもたぶん外国語に訳されていると思う。そんな感じの契約だと小耳に挟んだ)
クトゥルフ2010とタイトルが似ているので、それの版上げだとか、改訂版だとか勘違いしている人が案外たくさんいるみたいなのですが、違います。
2010の探索者クラスを修正しているところもあることはありますが、基本、新たな追加ルールと設定とシナリオです。2010を持ってなくても役立つし、2010を持ってても被りはないです。「アーカムのすべて」と「ミスカトニック大学」がまったく被りがないように。
探索者のクラスについては、サブクラスとでも言うべきモノが増えています。例えば、2010の「タレント」の詳細なサブクラスとして「アイドル」「スポーツタレント」「歌い手」などが設定されています。そしてコッソリSoJ(シークレット・オブ・ジャパン、外国の人が作った現代日本のソースブック)に対応しているっぽいです。SoJに詳しくないからこれ以上のコメントは避けますが。
そして、現代日本のアーティファクトとアーティファクトルール。
アーティファクトを、キーパーが作るルールと、PC(というかゲーム内のキャラ)が作るためのルールがあります。
アーティファクトのデータの方には、日本刀の名刀がずらりと。そう、「とうらぶ」好きの人にはたまらないデータ、らしいです。私はとうらぶやっていないのでわからないのですが。これ、フラグメントの幕末ルールと合わせると、すごく面白く使えるんじゃないですかね。妖刀村雨とかまんまクトゥルフネタに。
「比叡山炎上」を引くまでもなく、実は日本式チャンバラとクトゥルフの採用して着る基本ルールBRPの戦闘ルールは実に相性がよろしいのです。BRPの戦闘は基本、攻撃と受けですからね。D&Dは受けを固定化した数値にしてしまうのだけど、BRPは受けのためのロールを、攻撃を受けた側が振るので、すごくチャンバラしている気分になれます。
かつて、「Land of Ninja」というBRPシステムのオリエンタルファンタジーがあって、数回遊んだのですが。いやはや、すごっくチャンバラでした。うん。だから、戦国から幕末までの時代を背景にしてクトゥルフやるのも盛り上がると思います。「クトゥルフ・ワールド・ツアー」というムックには平安時代のクトゥルフリプレイもありましたしね。
あと、サポートグループ。
探索者を助けてくれる組織の設定アイディアです。もちろん、採用するかどうかはキーパー次第。私はこれを使うと、導入が簡単になるし、「Chill」のような遊び方が出来るのではないかと期待しています。
シナリオ作っていると、普通は取らないけど、ないとシナリオが進まなくなりかねないというクリティカルな技能が出てきてしまうことがあります。例えば、ニャルラトテップやシュブ=ニグラウスはアフリカでも信仰が深いのですが、普通アフリカ系の言語なんて取ってませんよねえ。そもそもどんな言語があるかも俺は知らないし(笑)。でも、アフリカ系の言語で書かれた魔道書って、展開上やっぱり出さなくちゃならなくなりそうじゃないですか。アフリカからやって来た留学生が、日本語や英語でプライベートな日記書いてるのも不自然すぎるし。で、これを翻訳してくれる言語学者とか、組織とか、そういうのをサポートグループとして出すのです。
キーパーが望むなら、対クトゥルフ特殊部隊だって設定出来ますし、もうちょっと話の外縁部にいることにして個人のオカルト研究者などを出すことも出来ます。
ま、そう言う後ろ盾みたいな機関があっては、クトゥルフの怖さが失われる! という考え方ももっともだと思いますので、導入はキーパー次第だと思います。
選択ルールとして、普通ではない「奇妙な探索者」を作るためのルールも載ってます。例えば、深きものどもの血が入ってて、変化が始まりかけている探索者とか、(普通のオカルト教団ではなく)クトゥルフ狂信教団の教団員だとか。ミ=ゴに脳みそだけ取り出されシリンダーに入れられた探索者とか(ジェイムスン教授みたい)。
個人的には「シナリオグラム」、つまりクトゥルフシナリオのプロットをランダムに作るための選択ルールが目的です。これ、R&Rに乗ったやつの改訂版だそうですが。
R&R版の時もそうでしたが、サイコロで決まることが、割と押しつけがましくなく、想像やネタをインスパイアするような感じのものが多いのですね。ランダム・シナリオ作成チャートというのは好きで、昔から色々な方が書かれたものを見ておりますが、このシナリオグラムはかなりいい感じです。頭を刺激してくれる感じ。
これは、ひとつはクトゥルフ神話TRPGというゲームのシナリオが比較的パターンであるということがあると思いますが、あとは作った坂東真紅郎さんの好みの問題もあるのでしょうね。想像を刺激してくれるのはいい作品、というポリシーの私にとっては、トップクラスの記事です。
つまりこれが目的で、30日、ちょっと離れた街まで車飛ばして買いにいったのですよ。はい。
3.「ブレイド・オブ・アルカナ リ・インカーネーション」(ブレイド・オブ・アルカナ第4版)
......済みません。まだ読んでません。2版までで、3版持っていないので4版買ったというところまでです。ごめんなさい、鈴吹さん。
4.ボードゲーム『宝石の燦き』
これも実はあけてないです。でも、これ、以前あなまたで遊んだときにとても面白かったのですよね。それが買いにいったゲームショップで、800円引きで売っていたので、半分衝動買い。まあ、いつかは買いたいと思っていたので、後悔はしていません。これ、今週末にホビット庄に持って行って、遊ぶつもりです。
以上、4アイテム。
買っちゃうとですね、やっぱりアレです。久しぶりにクトゥルフ、やりたくなりますな。
【10/2追記】
忘れてました。5つめ。Dungeons&Dragons5e Monsters Manual (つまり5eの英語版のモンスターマニュアル)も買いました。はっはっはっはっ。今までこれ無しで、適当にモンスターデータをでっち上げてやっていたんですよ5eのマスター。我ながらええ度胸や。
そのうちこれについても書くと思います。
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