スターウォーズEp7観てきた。

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 年が明けて、1月3日。なんか、予定としてポンと開いてしまい、家にも居たくなかったので、ニョーボと娘を誘って買い物に。で、買い物先で、映画を観たくなり、手頃な映画としてスターウォーズを選択。

 ニョーボはともなく、ちょっと娘は不満げだった......つまり前作までのスターウォーズを見たことないので、面白く感じられないんじゃ無いかと言うことだったが、そんなことは無いはず、と説得して、スターウォーズを観ました。

 結論先に書いちゃうと、ep7傑作。ep4(つまり1作目)は実は公開後かなり経ってから観たので、ちょっと感じ方が違うと思うから別格としておいて、ep1~3、5、6より遙かに出来がいいです。1~3で絶望して観てない人は、なんとかして観た方がいいです。

 

 まず、どこがいいって、世界が広く感じられるのがいい。

 これ、どんなスペオペ映画、小説にも言えるんだけど、惑星が惑星として感じられる作品って案外少ないのです。惑星といいながら、ひとつの国レベルの差異しか感じられなかったり、単なる外国の一都市レベルの広がりしか感じられなかったりするものがほとんど。私はスタートレックのファンですが、スタートレックの惑星だって、8割方の話では、そんな感じです。

 007も1本の映画で世界中いろんな都市や土地を飛び回るのですが、当たり前の話ながら、そのほとんどは現代の地球の街(ムーンレイカーなんてのもありましたが)。なので、最低でも007以上のものを見せてくれないと、スペオペとしては不満です。

 で、この点で、今回のep7は合格点です。(ちと偉そうだな)

 自分、なんでこんなところにこだわるのだろう、と考えたのですが、これ、自分の作品やTRPGへの応用を無意識に考えてるからかなあ、と気が付きました。そういう観点で、この映画を観ると、異世界感を出すのと、世界の広がりを出すのにはどうしたらいいのか、けっこう色々なヒントがちりばめられているような気がします。......書いてて、もう一度観たくなったな。

 

 各キャラクターの性格造型もいい。見分けやすく、理解しやすく、それでいてそれなりの深みもある。いやまあ、一本の映画ですし、基本がアメコミ的エンタティメント作品なので、そんなに複雑じゃないですが、薄っぺらと片付けられない程度の深みが用意されている。

 

 話の軸や視点のぶれもないのがいい。ep5、6、ぶれまくりでしたからね。それでいて、それぞれのキャラクターに、人生や哲学や人生観が別個に感じられる描写がちゃんとなされている。

 

 そして、なんといっても、ハン・ソロことハリソン・フォードがいい。出てきただけで画面が締まる、あの圧倒的な存在感。なんなんだろうなあ、スター性というかカリスマというか、そういうちゃらちゃらしたものじゃなくて......う~ン。こういうのをオーラというのだろうか、この存在感。

 一説にはハリソン・フォードが出演を(今まで頑なに拒否してたのに)OKしたから、ep7の企画が動き出した(一時期、ep1~6でSWは終わりにするつもりだったらしい)と聞きますが、いやあ、それだけの価値はある。ハン・ソロの人気だけではなく、ハリソン・フォードの演技と存在感が必要だった。そう感じさせてくれます。カッコいいだけでなく、深みのある演技でした。

 あとついでですが、チューバッカがアクションシーンをけっこうやります。着ぐるみの技術も進歩したから出来るようになったんだろうな。

 あと、古いSWファンに対するサービスもあまり過剰じゃないのがいい。チューバッカの活躍やP3-COの登場とか、あるいはep4へのオマージュじみたシーンとか、そういうのもそれなりに出てきますが、知らなくても楽しめる、分量も過剰でなくて新しいファンを置いてきぼりにしない姿勢は評価されるべきだと思います。前述の通り、前作までを観てないからといって尻込みしていた娘が、鑑賞後、普通に楽しそうに感想を語っていたので、私の思い過ごしではないでしょう。

 

 もちろん、特撮......じゃなかった、CGとかそういう画面もよかったし、宇宙船の描写、宇宙戦闘の描写もよかったです。しかしまあ、これはいろんな人(特に私より知識深く評価が的確な人)が語っているでしょうから、私は恥をかかないために、あまり語らないことにします。私、割とこの方向には甘いんだわ。目が悪くて細かいところまで観てないせいかも知れない。

 ただ、あのミレニアム・ファルコン内の描写にだけは言わせて貰います。いやあ、最高! おんぼろ感と生活感が実在感に昇華されている。手触りが感じられるような描写。う~ん、たまらん。こういうの好きなんだ、だからザブングルが好きなのよね。

 

 あと、これ、あっちこっちで言われてますが、ジャー・ジャー・ビングスが出てないのもいい(笑)。

 

 てなわけで、スターウォーズep7「フォースの覚醒」、観て損はない映画です。つーか、最初に書いたとおり、第1作目を除けば一番の傑作です。(現代ではなく)架空世界を舞台にするTRPGのファンには特にお勧め。

 

 あ、言い忘れた。これまたあっちこっちで言われますが。

 BB-8かわいいよBB-8。

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このページは、makiyamaが2016年2月 8日 14:23に書いた記事です。

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