「海賊ものは日本ではウケない」
これがジンクスだそうで。「ワンピース」と映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズが数少ない例外で、ワンピース以前には、ほんっっとに海賊はウケなかった。石ノ森章太郎でさえ、「海賊王子」は忘れられて久しいです。ディズニーランドでも、「カリブの海賊」はそんなに人気ない方に入るし。ワンピース、よく編集がGO出したな。
実を言っちゃうと、私も、海賊ものはなんとなく、手を出しにくいというか、他になければ手を出すというレベルなのですが(宇宙海賊は好きだけどね)。「ポート・ロイヤル」は、海賊ものだからって言って、手を出さないのはもったいないほどの傑作ゲームです。
もっとも、「ポート・ロイヤル」は、プレイヤーが海賊するゲームではありません。カリブの海賊が根城にしていた港、ポート・ロイヤルの有力者になって名誉点を稼ぐゲームです。海賊は、貿易相手であると同時に、敵でもあるのです。
数ヶ月に一度、私と、桂さん松本さん持田さんというメンツでボードゲームをしております。ここしばらく(10ヶ月ぐらい)持田さんが忙しくて、できないでいたのですが、ついに持田さんが「あそばないでしごとばかりしているとだめになるあそばないでしごとばかりしているとだめになるあそばないでしごとばかりしているとだめになる」とタイプし始めそうになってきたので、無理やりにでも遊ぶことにしまして。
持ち寄ったゲームが、私は「ポート・ロイヤル」と「メタル・アドベンチャー」、持田さんが「コルト・エクスプレス」&エクスパンション、でした。メインは「コルト・エクスプレス」だったんですが。
で、例によって、松本さんが遅刻してきまして。
松本さんを待っている間、軽く、カードゲームである「ポート・ロイヤル」でもしてましょうかと3人で始めたのですが。桂さんがハマってしまいまして。3回やった頃に松本さんがやってきたのですが、そのあと松本さんも参加して2回。「コルト・エクスプレス」2回やったあと、ふたたび「ポート・ロイヤル」2回。時間があったら、もっとやっていたかも知れません。
もちろん、「ポート・ロイヤル」、面白いです。どこがいいって、運と腕と駆け引きのバランスが実にいい。私は個人的には、このバランスこそが熱中し長く遊ばれるゲームになるかどうかのポイントになると思っています。ちなみにこのバランスが一番いいと私が思うゲームは、麻雀なんですが。
ポート・ロイヤルの遊び方を簡単に説明しますと。
プレイヤーは前述の通り、ポート・ロイヤルの有力者の一人になります。
順番のプレイヤーは、山札から一枚カードをめくります。それが船カードだったら、それと貿易したり(船カードに記されただけ、お金がもらえる)、人物カードだったら、所定の金を払って雇ったり。あるいは気に入らなければ、さらに山札からカードをめくれます。基本、何枚でもめくれます......ただし、船カード荷は4色の色で区別されているのですが、この色カードがかぶった場合、連中はつるんで海賊行為を働き始めるので、今までめくったカードは流れて行っちゃいます。何枚めくっても、基本的には一枚のカードしか引き取れません(もちろん例外があるのですが)。
残りのカードは、左側のプレイヤーのところに流れます。そうしたら、今度は左側のプレイヤーが、場にあるカードを一枚、買ったり、貿易したりすることが出来ます。手順プレイヤーではないので、山札からはめくれませんが。カードを買ったり貿易したりする際には、本来の金額とは別に、手順プレイヤーに手数料としてお金を一枚渡します。
終わったら、その次の左隣のプレイヤーへ。こうして、1巡したら、手順プレイヤーを左に移して、また繰り返します。山札がなくなったら、捨て札をシャッフルして使います。
人物カードは、それ自身に名誉点があったり、特典(人物カードを買うとき1ゴールド安くなるとか)があったり、あとクエストカードを達成して手に入れるために必要だったり(当然クエストカードには高名誉点が付いてます)。
細かいカードの種類は省略しますが、ミソはお金は、トークンなどではなく、山札から裏返しで取ったカードを使うこと。つまり裏返しのカードはお金なのです。そして一度お金になったカードは、使用され、捨て札になるまでずっとお金のまま。
つまりですね、カードとしては死にカードが出来るのです。麻雀で、14枚の牌の山を残すようなもので、これで完璧なカウンティングは出来なくなりますし、シャッフルを補助してカード並びを攪乱する役割も出来ます。
このアイディアはすごい。
慣れないうちは、裏返しで引いたカードをつい手札のようにして、表を観てしまったりしてしまう間違いをやりがちと言う欠点を除けば(笑)。
で、これに桂さんがハマりまして、あと1回、あと1回とやりまくりました。もちろん、私も持田さんも松本さんも、好きですから、ついついやりまくりまして。
結局「ポート・ロイヤル」と「コルト・エクスプレス」しか出来ませんでしたが充分満足。
その後夕食は、定番のパキスタン料理屋へ。美味くて割と安いんで、よく行きます。
それにしても、持田さんと飲む酒はなんだってあんなにおいしいのだろう。
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