kindleとKindle Unlimitedの話など。

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 kindleで電子書籍を買うようになってから、だいたい2年が経とうとしています。

 電子書籍のリーダーは、当初手元にあったiPadでしたが、そのうちにいろいろと試したくなり、Androidタブ(8インチ)、Androidタブ(10.5インチ)、Windows(タブレットとデスクトップとノートと旧ノート)といろいろkindle対応アプリを入れ、さらにkindleタブレットも手に入れて試しております。

 で、結論。

 フリーレイアウトの文書書籍はkindleタブレット。マンガのような固定レイアウトはなるべく大画面のタブレット(fireHD10は使ってないので画面精度に関してはわかりませんが。金に糸目をつけないならiPadproの12.5インチ版256GBという身もふたもない結論)。マンガは出来たらiPadの解像度(250dpiくらいだったような)ぐらいは欲しいですね。ホントは300dpi欲しい。そして10インチ以上の画面なら見開きでもなんとか読める。

 現在では自分しか読まないであろう本は基本的に電書で買っています。アマゾン儲けさせるのはちょっとシャクなのだけど、自室の収容スペース及び耐久重量を考えたら、それしか一番マシ。

 あと確かに、読みかけの本全部が、せいぜい薄い辞書一冊分程度の重さ・容積の中に納まるのはいろいろ便利。特にどこかに持ち歩くのに。外出はもちろんトイレの中にも(笑)。仕事をするにも、家の中のあちこちに放浪しつつやってるほどの尻軽(?)としては、これは便利。ただし、ひとつのタブレットに絞れず3~4枚常に持ち歩くという間抜けな事態にはなってますが、これは自分の優柔不断によるものだから仕方ない。

 

 で、kindle&電書にしてからなにが変わったか。

 まず、本を読むようになった。本を読む習慣が復活した、というか。一時期、あまり本(漫画も含む)を読まない時期がありましたが、学生時代の活字中毒が戻りましたね。

 一時期読まなかったのは、もちろん忙しいとか他の趣味にかまけてたとかの理由もあるのですが、うつ病で読解力や気力、集中力が続かなくて読めない時期もありました。ざっと9年くらい前かな。集中力が続かない。4コマ漫画を数ページずつ読むのがせいぜい。よくもまあ仕事が続けられていたものだ。自宅で単独作業の仕事だから続けられていたのかな。担当者にあまりに出来がひどいと怒られたときもありましたけども。

 そんな壊滅的な状態でも、読みかけの本を大量に持って歩ける電書ですと、ちょっとだけ気力が戻ったときに読みたい本の続きが読めるので、なんとか読書の習慣を取り戻すことが出来ました。ありがたいことです。

 そんなわけで、私のタブレットには読みかけの本が常に30冊以上入っているんですけども。ちと減らした方がいいような気もするんだが......いや、誰に迷惑かけてるじゃなし、そのままでもいいかな。

 

 暗闇の中でも読めるのも、結構大きな点かも。もちろん目に悪いのは知っているんですけども。寝る前にそんなふうに読んでると、目は酷使する精神はライトで興奮するで、あまりいいことでないとは知りつつ、やめられないです。寝る直前まで他人の創作物で頭の中を満たしておけるのも、うつ持ちにはありがたい。

 

 古いマンガを手に入れやすいのも、ありがたいことですね。今さらながら「Q.E.D」を1巻から買い漁ってます。実際に紙本を買うとしたら、古本屋(それもチェーン店の)を回るか、アマゾンなどで中古商品を探すしかなかった。マンガの中古品はバカみたいに安い値段で売られてますけども、電書なら作者にお金が行くので、ちょっと安心。アマゾンに儲けさせるのはシャクだけど。

 

 逆に、導入前に期待していたわりには使ってない利点としては「検索が簡単」。実際には検索を掛けたくなるような本は固定レイアウトの場合が多いからです。なんでだろーねー。TRPGのルールブック、電書で出ているのは少しあるのだけど、検索の掛けられるテキストデータ込みのやつは皆無です。出して欲しいなあ。コンピュータの技術書も、固定レイアウトのやつが多いし。

 

 あとはまあ、想像がつくだろうけど、書籍に掛けるお金が......ね。うん。まあ、しょうがないけどね。うん。

 

 というわけで、Kindle Unlimited。

 これ、月に固定金額を払うと、読み放題に指定された本の中で、好きなだけ読めるというもの。

 スタートした1月目は、かなり大量のマンガが入っていて、「こりゃいい」と思ってたんですよ。ところが、その一月目になんかすごい数がDLされて、アマゾンだか提供出版社だかが慌てて、かなりの数のマンガがUnlimited指定を外されてしまった。

 ので、これ、結構当時、私文句いったのですよ。「こういうのは本の価値を崩してしまうからやめた方がいい」と。

 だってそうじゃないですか。unlimited指定が外されなかった本は、売れないからunlimitedにされてるみたいじゃないですか。実際にはどうであれ。

 そうするとunlimited指定が本のランク付けをしてしまうことに。それは作者にとっても出版社にとっても不幸なことだと思うのです。

 

 ま、その考えは今でも変わっていませんが。自分でもunlimitedに入会してわかったことは、「雑誌、ラノベはこれいいシステムじゃん!」。

 最近、雑誌は売れなくて困っているのだそうです。現実の本もかなりそうなんだそうですが、電書はそれに輪をかけて売れないらしいです。なので、これをunlimited指定にしているところは多く。そして、私は古い雑誌の記事を読みたいときに、遡って調べられるのでとてもいいのではと思っています。

 うん。雑誌こそ電書だよな。古雑誌がかさばることないし。

 ラノベは1巻のみが読み放題とか多いです。面白かったら続刊を金出して買ってね、というシステム。これもいい。なにより、「このラノベつまらなかったらヤダなあ......」と腰が引けるのを防げます。ラノベをマンガに置き換えても可。ただマンガの方が安いから、ちょっと効果は薄いかな。

 

 そしてなにより、固定金額で読み放題だから、乱読が出来る。これもまた、最近読書習慣が戻ってきた理由のひとつであります。

 

 そんなわけで、マンガを期待しなければKindle Unlimited、結構お勧めのシステムです。

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このページは、makiyamaが2017年3月29日 15:09に書いた記事です。

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