ボードゲームの話が続いたので、今度はTRPGの話を少し。
TRPGは、あなまたのD&D4版、21日毎パワーのD&D5版、そして関根さんレフリーのメガトラベラーをぼちぼち不定期でやっていたのぐらいで、単発とかオンセとかはやってませんでした。オンセは自サーバーが飛んでましたしね。
で、関根さんレフリーのメガトラです。
メガトラが好きとか叫んでいたからだったか、それともサタナイ北島さんがメガトラをやっているときいたからだったか、とにかくサタナイ北島さんに「じゃあ、今度うちに来て、メガトラに参加しませんか?」と言われたので、喜んで参加したのが、この「ナイトフォール」。
シナリオはメガトラの時代にHJから発売されていた既製品シナリオの一つです。日本語版シナリオは2つしか出なかったんじゃなかったかな、「ナイトフォール」と「ハードタイムス」。で、このシナリオ、持ってはいるのですが、資料や追加ルールの所しか読んでなくて、シナリオ部分は未読、いつでもプレイOKという状態でした。今回夢が叶ったと言うことですね......25年越しの夢ですよ、これ。
メガトラはトラベラーの時代の少し後を舞台にしています。第5次辺境戦争の混乱も終わり、帝国(というよりスピンワードマーチ)が平穏を取り戻した頃。いきなり帝国皇帝が暗殺されてしまいます。
なんでも帝国には暗殺規約なるものがあって、皇帝を暗殺した者は、次期皇帝を名乗る資格があるという......え~と。なんだそりゃ。どう考えても混乱の元にしかならない規約じゃないか。帝国混乱期に皇帝が乱立し、次々に帝国皇帝が変わっていた時代の名残らしいんですが、600年も前の規約残しておくなよ。どう考えても混乱を起こした者が有利すぎじゃないか。
とまあ、こんな変な矛盾に満ちた規約を真に受けたバカ、デュリナーという貴族が皇帝を殺しまして、帝国は大混乱になります。
デュリナーが皇帝を殺して、それでそのまま皇帝にすべり込めばよかったのですが、というか本人もその気だったようですが、それを認めないと言い出す他の貴族が何人か現れまして。というか、そいつらを押さえる力をデュリナーは持っていなかったわけで。帝国は分裂状態、幾人もの帝国後継者を自称する連中が現れました。
もちろん、この混乱をまわりの国々がおとなしく見ているはずもなく。ヴァルグルは勢力拡大するわ、ソロマニは独立するわ、アスランは干渉してくるわ。不思議とゾダーンはちょっかいを(表立って)出してこなかったのですが。(ゾダーンと直接接しているスピンワードマーチ宙域がわりとしっかりとしていたからかも知れない)
とまあ、こんな帝国混乱期を背景にしたのが「ナイトフォール」です。
内容はですね。
ガシュメグ宙域で貿易を行っていたPCたちがひょんなことで、超古代文明の研究者の助手と接触し、超古代文明の研究者の救助と、超古代文明遺品を捜す旅に出るという......。
超古代文明というのは、トラベラーで出てた「太古種族」より前にあった謎の超文明でして。......トラベラーで太古種族を使い尽くしてしまったから、こういう設定なんでしょうが、なんだかなー。安易だよな~。太古種族ほど設定的な広がりも奥行きも感じないし。
トラベラーで宝探しというと「黄昏の峰へ」という傑作シナリオがあるのですが、ナイトフォールはそれに比べると出来が今ひとつ......いや二つ......ひょっとしたら三つくらい......うん。まあ。なんだな。なんです。今レフリーしてもらっているシナリオにケチつけるのも気が引けますけど。レフリー関根さんはうまいし、がんばってくれていると思うんですけど。うん、それでも隠せないシナリオの今いち感。
まあ、前述したとおり、私はシナリオを読んではいないので、シナリオとしての出来はどうかというのは推測というか、間接的にしかわからないのですが、ちょっとピントの外れた書き方がされている、あまり出来のいいシナリオではないようです。内容も、斬新とは言い難いし。
(そしてシナリオの出来に関しては「ナイトフォール」に限らず、メガトラのシナリオ全体にこんなもんらしいです。システムとしてはトラベラーより洗練されているにもかかわらず、メガトラファンがトラベラーマニアの中の一部でしかないのは、ここらへんにも原因があるように思えます)
とまあ、そんなシナリオですが、そこらへんは目を瞑って、メガトラをしてます。楽しいです。なにしろメガトラのプレイヤーをできるんですから!
いやあ、メガトラはいいですな。先ほどの不満を全部吹き飛ばして、あまりあります。シナリオなんて自分で作ればいい。いや、トラベラーはシナリオなくてグダグダと宇宙を旅しているだけで楽しいので、シナリオなんて飾りですよ、飾り!
舞台となるのはガシュメグ宙域で、ほとんど馴染みがないところです。たぶんシナリオライターは今までの手垢がついたスピンワード宙域でなく、新しい舞台を使いたかったんだと思うんですが、私としては逆効果というか、いまいち親しみも持てないし、なんかぶつ切れの惑星の塊にしか感じられないですね。
で、そこはマーガレットという女性の帝位継承者(比較的常識派)とルカンという男性帝位継承者(生き残った帝位継承者の中でもっとも高位)の勢力のぶつかり合うあたりでして、PCも貿易中、ルカン派とマーガレット派の争いに巻き込まれ、ルカンの私軍に拘留されてしまいます。この時、乗客にいたのが、先ほどちらりと述べた、超古代文明研究者の助手。
そもそもルカン私軍は超古代文明研究者をさがして、あちこちで貿易船や旅行者を拘留しているのです。末端の方だと、その目的がだいぶ忘れられているようですが。
で、ここを助手と共に脱出、助手から超古代研究者の捜索と、可能だったら彼女の研究の成果......超古代文明の遺物や遺跡の発見をお願いされます。しかもどうやら研究者さん、ルカン側の領土星系のどこかにいるらしいし。
というわけで情報収集と、それから経済的立て直しのために貿易会社を設立、2年ほど貿易をしたあと(ここらへんがいかにもトラベラー)、ついにルカン領の星系に侵入、研究者を探すのですが......と。
ここから先も、かなり振り回されるんですよねえ。シナリオ的に。
シナリオライターは振り回すのを目的として書いているみたいなんですけど、それがプレイヤーがどうやっても回避出来ない振り回し方なので、なんか、(ゲーム内の現実にではなく)シナリオライターに振り回されているとしか感じられない。自由度の高いはずのトラベラーでそれは無いだろうと。
まあ、あんまり詳しく書いてはネタバレになってしまいますが、......いや待て、今さら誰が25年前のシナリオをプレイするというのだ。
くだんの研究者(女性)はルカン側の星系の大学に勤めていたが、ルカンが超古代文明の遺品に興味を示し彼女を拉致しようとしたため、地元のレジスタンスが彼女を保護。しかしPCたちがたどり着く前にルカンに捕まり、処刑されてしまっていた。
仕方なくPCたちは、研究者の研究が正しかったことを証明したいという助手の願いと超古代文明の遺品に心を引かれ、彼女の研究成果を回収することにする(ルカンに超古代文明の遺品を渡したくなかったのもある)。
が、ルカンの監視の目をかいくぐって研究者の住居にいくものの、そこはテロのおかげで火事になっており(しかもそのテロはレジスタンスが起こしたものだというから、もうなにをか言わんや)、研究成果の大部分は焼失していた。
しかしすぐあとに判明するのだが、奇跡的にもレジスタンスのひとりが研究者の住居を整理証拠を始末した際に、隠されていたホロクリスタル(データ書き込みのできるクリスタル)を見つけ回収していたのだった。
(と、処刑からここまで、PCが関与して変更出来るところ無し)
ホロクリスタルを解析しそこにあった映像を見ると、遺跡の場所が記されていた。しかし候補地は2箇所。しかもかなり離れていて、両方に調査に行くのは2年近くかかる。
遺跡には定期的に別次元、あるいは別時空間に通じるゲートができる。だが、そのゲートは数ヶ月で閉じてしまう。次に開くのは数世紀後。ゲートに入って超古代文明を調査したり遺物を持ち出したりするためにはゲートの開いているうちに行わねばならない。そういった観点から見ると、二つの候補地両方にいっているヒマはとてもない。
どちらかの候補地に絞り込まねば。
その手がかりを求めて、共同研究者だった男性科学者を訪ねる。ルカン私軍の監視もあったが、無事接触、研究資料のコピーをもらう。助手の協力でその資料の中から秘密ファイルを発見、最終的な候補地が絞り込めた。
だが、宇宙港で思わぬ情報......共同研究者だった男性科学者が、一昨日惑星を出ていったという。男性科学者もまた、遺跡の場所に気が付いたようだった......。
(で、この男性科学者がルカン派でもマーガレット派でもなくデュリナー派だというのが事態をややこしくしている)
現状としてはこんなところですね。共同研究者の男性に会いに行ったあたり、私はダウンして寝ちゃっていたのですが(3月5日のセッション)。
次回は4月頭の日曜の予定。楽しみです。
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