...の前に。前の記事、写真追加したのでよかったら見てください。
で、マンション・オブ・マッドネス2版(以下MoM2)、全部で6回やりました。全部同じシナリオ「永劫の輪廻」で。
ちょっとそこらへんをまとめて記録しておこうかなと。あと、感想。
と言うわけで、以下、ネタバレがちょこちょこ出てきます。御覚悟のほどを。
1回目:南郷さん、松本さん、佐々野さん、私
第1回は12月の21日にやってますね。発売日に押さえてあったので、2週間ぐらい置いておいたんだ。まあ、仕事とか、コミケの準備とかあったから仕方ないか。
南郷さんは前の週、あなまたで萩山さんのMoM2を遊んでまして、だから経験者。そのせいというわけでもないのでしょうが、かなり順調に進行しまして、第1ゴール、悪役が儀式を行っているところに飛びこむことになりました。
探査型キャラのところに謎解きやパズルが、戦闘型キャラのところにモンスターが現れる展開になりがちだったのも、順調に進んだ理由でしょう。運が良かった。
でも、そんな展開でもクトゥルフの落とし子は現れました。
もう、このフィギュアの存在感というか、説得力、凄いです。出てきた途端に、プレイヤーの精神を押しつぶしてきます。マジで。PCの恐怖を疑似体験できます。
ここらへんはやっぱり、ミニチュアを使ってのゲームならではでしょうねえ。この時の感覚だけで、このゲームを買ったかいがあったと思いました。
松本さんのキャラがクトゥルフや忌まわしき狩人を一手に抑えている間に、南郷さんのリサ(3マス移動できる)が一気に儀式場から奪った魔術アイテムを抱えて館の外に逃げ出すという展開で、探索者勝利に終わりました。
2回目:桂さん、北島さん、ニョーボ、娘、私
次のセッションはこの5人。前回のプレイでそこそこ展開がよかったのをそんなものだと思ってしまっていたので、この時は苦戦。真鍮の鍵を手に入れるのが遅くて、儀式が終わってしまい、ダゴン神官やカルト信者と真正面から戦うことに。最後にはクトゥルフの落とし子も現れて大乱戦。でもまあ、開いてしまったゲートを閉めることには成功し、この時もまた探索者勝利。あ、ニョーボのキャラだけは狂気で勝利条件が変わってしまっていたんだっけか。
3回目:まふすかやさん、坂東真紅郎さん、私
無理やり坂東さんに遊びを持ちかけ、遊んでもらった回。
3人ではしんどいかなと思ったら、やっぱりしんどかった。3人ではややモンスター側の展開が遅いので(そういうバランス調整)、その点は問題ないのですが、例えば探索型キャラのところにモンスターが出たり、脳筋キャラのところにパズルが出たりすると、本来それを得意とするキャラが駆けつけるのが遅くなり、時間を食ってしまいます。要するにパーティ構成に余裕がないんですね。
あと、リリス・ヴァンダービルトの日記を見つけたのが私のキャラであるにもかかわらず、読むのを忘れていたため、骨壺の正体がわからず、割ってしまい、ゴーストに追いかけ回されるはめに。(その代わりかなりいいアイテム手に入れたけど)
この時は夕方から別の予定が控えていたので、時間切れで最後までプレイできませんでした。まあ、探索者有利に展開していたとは思うのですが......。
4回目:みあさん、天瀬さん、ニョーボ、私
ホビット庄でやった回。
展開としては一番ヤバかった回ですね。なにしろ、儀式が終わってしまい、ゲートが開いて、そこに館が吸い込まれていくという展開になってしまったのですから。どんどんどんどん館のタイルが減っていくんですよ。ぶっ壊れて異次元に吸い込まれていく。怪物も吸い込まれていきました。NPCのユージンもきっと吸い込まれてしまったんだろうなあ。
でも最後の部屋が壊れる前にゲートを閉めることに成功。かろうじて探索者勝利に終わりました。しんどかった。
5回目:藤浪さん、ささりょーさん、松本さん、私
久方ぶりの藤浪さんと、もっと久方ぶりのささりょーさんと遊んだ回。
MoM2の他の人の感想に「電子のゲームブックをやっているみたいだ」というものがあり、なのでゲームブック作家の藤浪さんにぜひやってもらいたかったのですよ。
展開としては、儀式は止められず、落とし子は召喚されてしまったのですが、ゲートを閉じるパズルをささりょーさんが勘よく4手目ぐらいで解いてしまったので、落とし子は出てきて脅かしただけに終わりました。その他のところも、筋肉系の墓番がモンスターを倒しまくったり、学者系のおばあさんが魔法を撃ちまくったりと、適材適所で上手く回りましたね。儀式完了まで入ってしまったけど、そこそこ心の余裕はありました。
藤浪さんもささりょーさんも大変楽しんでくれたようで、帰り道でも延々と話題にして盛り上がったそうです。よかった。
あとこの回から、第1版のタイルとフィギュアを導入しました。やはり、かなりバリエーションがついていいですね。「カルト信者」だけでなく、「暗黒のドルイド僧」「魔女」なんて連中が出てきて。
ただね......。箱に収めるときに気が付いたのですが、どのセットにどのフィギュアが入っていたかがわからなくなっちゃって。リストも何にもないんですよ。アプリの中には一応あるんですけど。タイルの方はマークがついてて、簡単に見分けられるんだけども。
なので、これ以後、プレイするときにはすべてのセットを持ち歩かなくてはならなくなりました。
6回目:安達くん、あくあさん、遠藤くん
ささりょーさんとも久しぶりだが、遠藤くんとも久しぶりだなあ。そして彼の外見は驚くほど変わってなかった。腹も昔程度にしか出ておらず、髪はふさふさでまっ黒でした。
この回は儀式の最中に飛びこんでいって、それを阻止することに成功しました。つまり第1回と同じ展開。そういういい展開が出来た原因も、第1回と同じく、探索型キャラにパズル、脳筋系に戦闘と適材適所なイベントが起こったからでした。
時間も、今までで一番短く4時間程度。たぶん、みんなMoM1をやりこなしているメンツだったからでしょう。あ、あとパズルに余り時間をかけなかったからかな。
全くの余談ですが、余った時間でやった「交易王」、遠藤さんが非常に気に入っておりました。探してきて買うと言ってました。確かにあれは面白さのわりに、安いゲームでした。
と言うわけで6回も同じシナリオをやったのですが、どの回も楽しめました。クリティカルなところのイベントは共通のものがあるのですが、どこからどんなアイテムが見つかるかは、ある程度ランダムで決定されるので毎回変わります。それから、使用タイルもある程度のパターンがあるものの、その中でランダムで決定しているみたいなので、雰囲気が変わります。
まあ、俺自身が同じマンガを何回読んでも楽しめてしまう性格なので、そこらへんの関係もあるかも知れませんけど。(ニョーボは一度読んだマンガはおもしろかったとしても二度目は読まないタイプなので、そういう人にはどうだかわからない)
システムですが、最初に建物全部のフロアタイルを並べたりそこにカードを置かないのは単に準備が楽だと言うこと以外にも、実際に知らない場所を探検している感じが非常に強く感じられて、よいです。前のは、どこか「おばけ屋敷」じみた、アトラクションめいた部分はありましたからねえ。この先の見えなさ加減は、TRPGやゲームブックのよいところを取り入れた感じです。
そして何度でも楽しめるところは、ボードゲーム風でもあります。ビジュアルやBGMがついてくるところはデジタルゲーム。
いわば、TRPGとゲームブックとボードゲームとデジタルゲームのハイブリッド、いいところ取りなゲームです。買えとは言いませんが、ゲームデザイナー(デジタルでもアナログでも)になろうという人は、一度はプレイしてみて欲しいゲームです。
1版を持っていて、その重さにしまい込みっぱなしになってしまっていたような人になら、お勧めです。その1版も使えますし。
もちろん1版を普通に何回も遊んだ人にもお勧め。
1版のシステムの重さに腰が引けていた人にも、お勧め。アプリの件を除いても、軽く扱いやすくなってます。パッケージの重さ以外は(笑)。
2版から始めてみようという人にも私はお勧めしたいのですが、先ほど言ったように、同じマンガを何回読んでも楽しめるタイプでないとひとつのシナリオを1回しか出来なくて、コスパが少し悪いかも知れません。日本語シナリオ、まだ4本しかないし(2017年3月18日段階)。あとタブレットを持っていない人にも、それまで購入すること考えたらちとコスパが悪いかもなあ。
あ、あと、1版及び1版拡張のミニチュアとフロアタイルは、これだけ単独で発売される予定がありますので(と言うか本国では既に売っているらしい)、ムリして今中古をプレミア価格で買う必要はありません。
それにしてもミニチュア、色塗りたいな~。手を出すと凄い地獄が待っているような気がしているので、まだ手を出していないけど......。
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