国産のボードゲームは2~4人というのが多くて、私的見解ですが8割方がそうなんじゃないでしょうか。もっと多いかも知れない。(念のため言っておくと、人生ゲームは、バリエーションは日本独自ですけど元々はアメリカ製ですから)
対する外国製のボードゲームは4人までと言うのもそれなりにありますが、3~4割くらいな感じですねえ。5人までというのが多い。6人までと言うのもわりとある。8人というのもあるし、12人くらいのもある。「お邪魔者」なんか、本当は6人以上12人までですよ。5人以下ルールのほうが広く遊ばれているみたいですけど、元々はオプション。
「(それぞれの国の)集まって遊ぶ部屋の広さによるんじゃ無いか?」という仮説が立てられると思いますが、単にゲーム文化の違いなのかも知れません。日本でゲームというと、囲碁将棋麻雀と、かるた・トランプ・丁半賭博を除けば2人か4人ですものね(百人一首でさえ2人が基本)。
で、外国製のゲーム、5人用以上のものはたいてい最低人数が3人なんですよね。「ポーション・エクスプローション」なんか4人用で一応2人も可能と書いているけど、2人でやるととてもつまらないです。思うとおりになりすぎて。
そのかわり、ふたり専用ゲームというのも結構あります。
ある時、ゲーム会でふたりだけ余ったんですよね。でふたりでゲームをやって他の卓が終わるのを待とうと思ったのだけど、2人で遊べるゲームがなかった。という経験を2~3回くらいしまして、こりゃ2人用ゲームも少し用意しなくちゃといくつか買い込みました。
ところがなんだかその後やれる機会がなくて、半分くらい未プレイなんですよねえ。やる気ならニョーボとか娘とか相手に出来そうなのに、なんでやれてないのかなあ。相手してくれないんだよなあ。
というわけで、持っている2人用ゲームです。
1.ジャイプル
いちおうこれが一番回数をやったゲームになります。4回ぐらいやったかな。
プレイヤーはアラビアの商人になります。場から商品(カード)を仕入れ、手札に増やし、売ります。
仕入れ方は3つあり、ひとつは 場にある1種類のカードを全部とる。この場合同じ枚数のカードを手札から場に出さねばなりません。つまり交換。
またひとつは、場から1枚のカードを取り、手札に加える。場の補充には山札を使います。ちなみに手札の上限は7枚(ターン終わりにチェック)。
最後のひとつは場にあるラクダカードを得て、家畜置き場におくこと。ラクダは場のカードと手札の交換の際に手札のカードと同じように使えます。しかも家畜置き場は手札枚数制限に入りません。また、ゲーム終了時にラクダをたくさん持っている方が追加ボーナス点をもらえるというオマケもあります。
さて、売り方。
商品を売るのは1回には1種類だけですが、同じ種類なら何枚かをまとめて売ることが出来ます。売ると、商品トークンを同じ枚数取れます。これ、上から点数が高い順になってますから、早めに売ると高い点数が取れます。しかし、だからと言って小刻みに売っているとボーナストークンがもらえない。
ボーナストークンは同じ商品を一度に3枚以上売ると、もらえます。3枚売ったとき、4枚売ったとき、5枚以上売ったとき。こちらのトークンは裏の点数がランダムになってますが、当然3枚用のボーナストークンより4枚用の、4枚用のより5枚以上用のトークンの方が点数平均が高くなっていますから、まとめて売った方が(ボーナストークンに関しては)お得。
こうやって売買を繰り返し、3種類の商品トークンがなくなったら、ゲーム終了、この段階で点数を計算し、点数が高いプレイヤーが勝利。これを、どちらかのプレイヤーが2回勝利するまで繰り返します。
いっぺんにたくさんの数を売ると、もちろん点数が高いのですが、あまりため込んでタイミングを逃してもダメ。それに相手の出方もあるわけです。悩ましい。ラクダのカードの取り方、使い方というのも難しいが重要なポイントです。
北島さんに大お勧めをされて買ってみたゲームなんですが......なんて言うかなあ。きちんとカウンティングや先読みをして戦略的にやると色々な要素が不確定と推測が入り混じって面白い......んだろうと思うんですが、俺みたいに適当にやっていると、う~ん。つまんなくはないのだけど、大お勧めってほど奥深い感じは......う~ん。まだ俺(と対戦相手のニョーボ)が甘いのかな。きっとそうに違いない。
基本ルールは単純なんですが、意外とややこしい印象。これは、ルールが「あれしちゃいけない」「これは禁止」と言った禁止系のルールが多いせいだと思うんですね。やってみれば、この禁止事項も覚えられるのですが。最初にゲームの手順と概要を頭に入れてからじゃないと、なかなか難しい。
2.パッチワーク
これは、素直に面白かった。でも1回しかやってないっす。
プレイヤーはパッチワークキルトを作る人です。円形に並べた パッチ(端布)のタイルをボタン(このゲームにおける通貨で同時に点数)を払って取り、それを自分のパネルの上に並べていきます。ゲーム終了時に隙間がより少なく並べていた方が点数が高いです。全部埋めきればさらにボーナス点数。
通貨たるボタンを得るためには時間を進めます。しかし時間は有限、無くなったらゲーム終了ですから、むやみに進められません。初めてやった時にはプレイヤーたちが自分で終了までのラウンド数をコントロール出来るというのが、画期的に感じられました。ちなみにタイルをおくときにも時間を進めますから、どうやってもアクションするたびに時間は進んでしまうのですが。
なんで1回だけしかやってないかというと、これ、意外とスペースとるんです。最初に、とる前のすべての端布(パッチ)を円形に並べるのですが、これが意外と大きくなる。カタン島よりもう一回り大きいかな。その他に各自のタイル置き場をおいたりするので、2人用ゲームとしては結構場所取ります。
ゲーム自体は、面白いですけどねえ。ところでプレイヤー駒が明度の低い黄色と、明度の低い緑なのだけど、こんな似た色を使うのはなにか意味があるんだろうか。普通はこう言うの、完全に違う色使いますよね。青と赤とか白と黒とか。
あとコンポーネントが、箱がホントにただの箱で、仕切り板もなにもないのもなんだかなあ。ゲームしようと箱開けた度に、結構がっかりするのよ、あれ。
3.バトルライン
これは1回もやってない。買ってパッケージ開けてすぐにでもできるようにしてあるんだけど。
ライナー・クニツィア作の名作で、「放課後さいころ倶楽部」でも紹介されています。
舞台は古代ローマ(たぶん。ファランクスとか言っているし)、プレイヤーは部隊指揮官です。ふたりで9つのフラッグを取り合います。
基本はポーカーのようにカードの組合せで役を作り、その役の強さを相手と比べます。フラッグの前にそれぞれカードを置いていき、相手のカードが作った役と比べるのです。
役はポーカーを単純にしたようなもので、数字が並んでるヤツ、同じ数字のヤツ、同じ色のヤツの組合せです。
上級ルールにはここに戦術カードが入ってくるのですが、初級ルールの方がガチ思考ゲームになるのでこっちの方が好きという人も多いとか。
ワン・オン・ワンのガチ戦なので、なんか相手が気詰まりというか気負いというか、それでなんとなくやるのを控えてしまっているのですよね。面白いのは保証済みなんだが。間違いないんだが。
4.世界の七不思議:デュエル
これも1回もやっていない。しかもパッケージも開けていない。
なので、ルールもよく知りません。ごめんなさい、解説無し。ただヤフオクでよくこのゲーム用のメタル硬貨が出回っているので、人気はあるんでしょうねえ。
これは他の人に評判を聞いて買ったのではなく、自分の勘で買いました。まあ、エクスパンションがたくさん出ているゲームに外れはまずないので、おもしろことはまず間違いないだろう......と思うんだけども。やっぱりやっていない。
こんな感じで、2人用ゲームが積みゲーになりつつあります。娘焚きつけてやるかな。俺の方がヒマなくなりそうだけどな。むー。
ちなみに「ポーション・エクスプローション」以外の2~4人用ゲームは2人でも結構面白いです。「宝石の煌めき」とか「交易王」とかは2人でも面白い。「八分帝国」「カルカソンヌ」は5人までだけど2人でも面白い。「八分帝国:伝説」(ファンタジー版です)はどうだろうな。これはふたりでやってないけど、きっと面白いだろうな。
コメントする