オンラインでボドゲで遊ぼ!

| コメント(0) | トラックバック(0)

知ってる人も多いとは思いますが、「ボドゲで遊ぼ」という番組がありまして。若い男性声優がボードゲームで遊ぶ番組なんですけども。
男性声優という点で、ああ、女性ファンを取り込む気だなと思える企画ですが、これがけっこう面白い。2期までやってるんですが、私としては3期目を期待したいところ。
正直、最初の2,3回くらいまでは「まあ、声優さんファンへのサービス番組だな......」と思っていたんですが、ぐんぐんと演出(というか編集)が上手くなって、4回目くらいからは普通に(声優ファンでなくても)面白い番組になりました。

2期は確かどこかで無料配信していたので、機会があったならどうぞ。1期はなんでか配信してないんですよね。権利の問題かしら。

という番組には全然関係なくてね。

コロナですよ。新型コロナウィルス。全国的に、いや全世界的に外出自粛。自粛じゃなく禁止の国もあるから、日本はマシですね。

「不要不急の外出は避けていただきたい」という理由なので、遊びのための外出など真っ先に禁止されるわけです。つまりアナログゲームなんか、集まってプレイできない。
ですが、逆にヒマはたくさんある。

私なんかには想像も出来ないのですが、世の中には暇をもてあました人がたくさんいる、らしいです。
なので、オンラインでアナログゲームを遊ぼ、というお話。

 電子化の最たるものであるところのパソコンとインターネットで、「アナログ」ゲームを遊ぼうというのもなんというか、アレな気もしますが、あれだ、「新しい革袋に古い酒を注ぐ」ってヤツですよ。最新の技術で、定評あるものを楽しむ。

 

 というわけで、オンラインでアナログゲームを楽しむ方法ですが。大きく分けて2つの方法があります。

 1つは、そういうアプリを入れるもの。  もうひとつは、そういうサービスをしているサイトで遊ぶもの。

 アプリの方はさらに2つに分かれまして。特定のゲーム専用アプリと、汎用のアプリとです。  

・専用アプリを使うもの

 専用アプリは、いわば(普通のデジタルの)格ゲーのオンライン対戦みたいなのと同じで、遊んでるゲームがアナログゲーム(を元にしたもの)であるという点以外、何の違いもないです。ですから、想像がつきやすいことと思います。

 SteamやAPPStore、GooglePlayでDL販売しているタイプの、アナログ(をデジタルに移植した)ゲームはだいたいオンライン用のモードがついています。オンラインを選ぶと専用のサーバに接続され、他の待ってる人とマッチングしてもらえます。特定の友達とオンライン対戦するのは、出来るものと出来ないものとがありますね。

(注:正確に言えば、Steamのアプリは、汎用アプリ「steam」の上で走るアプリを売っているのですが、モジュールごとに売っているところがあとで説明する汎用アプリ類と違ってます)

 で、汎用アプリですが......実はこれ、今一番ハマってるというか、今回語りたいことなのでして、ですからあとでまとめて説明します。

 

・オンラインでゲームできるサイトで遊ぶもの。

 これはアプリを入れる必要が無いので、かなり気軽に試すことが出来ます。とはいえ、アカウントを作る必要はあって、それが心理的にイヤだという人も少なくはないでしょうから、"気軽"という評価は個人差があるでしょう。

 将棋とか囲碁とかのサイトは割と古くからあって、それからちと権利的にホントに大丈夫なのと言う(たぶん個人経営の)単独ゲームのサイトもあります。「カタン」とか「電力会社」とか、有名かつ定評ありファンが多いボドゲにはだいたいあります。でもまあ、先に言ったように権利的にグレーっぽいので、私は試してません。(コンピュータクラッキング的に)怪しいことされないかという心配もありますしね。

 BordGameArinaが一番メジャーどころかな。他にYUCATA、BSWというサイトもあるみたいですが、使ったことありません。英語だから。......そう、BordGameArina(以下BGA)は日本語対応しているんですよ。他のサイトも、モジュールを入れることによって日本語対応するゲームがあるようですけど、BGAはかなりの数のゲームが日本語で遊べるんです。その数、174(2020/5/13現在)。そらま、囲碁とか将棋とか、バックギャモンとかチェスとかチェッカーとか、マンカラやチャイニーズチェッカー(ダイヤモンドゲーム)とか、トラディショナルゲームやトラディショナルに近いアブストラクトゲームもそれなりに混じってますけど。

 というわけで、現在一番ハマってるのがBGAでの対戦なのです。
BGA.PNG

ボードゲームアリーナ BordGameArina

 このボードゲームアリーナ、なにがいいって、外国の人ともプレイできるんですよ。しかもそれぞれの画面には、本人たちの母国語のゲーム画面が表示されている。ので、比較的カード説明が多い「レース・フォー・ザ・ギャクシー」でも、外国の人と何の気兼ねもなくプレイできるのですよ。チャットはさすがに英語ですけど。

 外人とゲームができると言うことはですよ、BGAに入ればたいてい誰かお相手がいるということです......ほら、時差の関係で。

 で、ここで最近よくやっているのが「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」。日本語版、6~7年ほど前にHobbyJapanから出ているんですが、現在ほぼ入手不可能な代物(2020/05/13現在)。プレミア付きですら見かけません。なので、BGAで覚えました。

RftG.PNG

 いや、ウワサを聞いてはいたのですよ、すごく面白い、と。H氏がハマってるとも。で、彼が作った「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」同人誌も持ってる。なので、興味はあったんですが、確かに面白い。

 なにより腕と運の割合が、私が個人的に黄金比と思っている麻雀のそれに近い。運に逆らって勝つのもかなり難しいが、運だけで勝てるのもかなり難しい。この比率の話はそのうちまたすると思いますけど、とにかくはまれるゲームはこの比率が絶妙なものが多い、と個人的には思ってます。いやまあ、運要素のない将棋や囲碁にはまってる人が世界中に大量にいることを考えると、ホントに個人的感想でしかないんですけども。

 他にプエルトリコ、キングドミノ、カルカソンヌなんかもよくやってます。

 キングドミノは2人対戦ルールだとかなり頭使って面白い。3~4人の通常のルールだと割とお気楽ゲーなんだけど、2人対戦はかなり作戦と妨害が入り乱れるゲーム性に変わります。

 2人対戦ルール変更点は2点、作れる王国の形が5×5から7×7に変更、それと、1回にひとり2枚のタイルを取ること。タイルを取る順番は通常ルールどおり。それだけです。それだけで全然ゲーム性が変わる。すごいです。

kingdomino.jpg  カルカソンヌ.jpg

 カルカソンヌはまあ、アプリでもいろいろあるのですが、BGAのは、次の自分が置くべきタイルを、他の人の手番の最中でも先に表示しておいてくれるのですね。これでダウンタイムが大幅に少なくなる。オンライン対戦ではですね。

 他にもナイアガラとかキャントストップとか、軽く遊べるゲームがたくさん。

 また、ダイスフォージやプエルトリコが、点数計算をコンピュータが素早くやってくれるせいか、かなり軽くプレイできるんですよ。特にダイスフォージは、こんなに軽いゲームだっけか、と思うほど。あれ、オフラインでやると軽く60分ぐらいかかったような印象があるんですけど、BGAだと20分くらいで終わっちゃうんですよ。確かに、具体的に面を入れ替えたダイスを実際に振るのが醍醐味、といわれればその通りなんですけど、この軽さは、その醍醐味を捨ててもありかなと思うほどのテンポの良さ。

 プエルトリコはアプリでも散々やったので、速いという感想はそれほど抱かないんですが(でも普通にオフでやるよりは遙かに速い)、一番いいのは「大学」と「工場」のコスト入れ替えを選択ルールとして採用しているところ。これもプエルトリコについての記事をいずれ書くつもりなんですけど、要するにこのコスト入れ替えをやると、かなり勝率が平均化されるう......つまりバランスが適正になるという、マニアの中で発見されたオプションです。公式なものではないんですが。
 持ってる「プエルトリコ」のタイルにはこの入れ替えをシールでやってあるんですけども、実際にこのプレイをしたことがないんですよ。自分の持ち物では。でも、BGAで散々このオプションルールでやりました。楽しいし、そこそこ勝ちます。うれしい。

 権利関係はちゃんとクリアしてて、ちゃんと各ゲーム会社のOKももらっているようです。というかもらえてなさそうなところ(悪く言えば、権利にうるさいところ)のゲームは確かに置いてない。ドミニオンとか(ドミニオンは、制作会社が公式のオンラインプレイサイトを持っている)。広告とプレミアム会員の会費で運営しているようです。

 ここで広告というのが、ゲームをオンラインで提供すること自体なんですね。つまり、オンラインでお試しプレイさせて嵌め、リアルのゲームを買ってもらおうという。

 実際私も、先ほど述べた「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」は手に入らないから別としても、「すしゴー」とか「ツォルキン」とか「フォー・セール」とか欲しくなっちゃって、今お金が入ったら買うぞゲームリストに加わってます。ちゃんと広告効果ありますねー。  特にツォルキンなんか、盤上のギミックをいじるのが楽しい部分があるので、本物欲しくなります。

 あとまあ、ユーザー側からしたら、ウワサだけは聞いているが、ホントに面白いのかどうか、あるいは自分に向いているかどうかは実際にやってみないとわからないので不安で買えないゲームというのもありまして、そういうのをお試しプレイできるのも良いですね。

 このBGA、基本はブラウザなので、パソコンはもちろん、iPadやAndroidタブレットでも動きます。よっぽど古い機種でなければ重く感じることもありません。Flashコンテンツでもない証拠ですね。いや、今年2020年でFlash廃止だというのに、ちゃんとしたところがまだFlashコンテンツ提供しているわけがないのですが。どどんとふも今年いっぱいだし。

 というわけで、もっともっとたくさんの人がBGAに登録して、プレイ相手が増えればいいなと思っている私の、ダイレクトマーケティングなのでした。

 

・汎用アプリを使うもの

 汎用アプリ、つまり特定のゲームのためのアプリじゃなくて、いろんなゲームをやるプラットフォームですね。ここにさらにいろんなモジュールやコンテンツを足してゲームをするタイプのソフト。

 Steamも実はこの形態なんですが、実際にはモジュールごとに販売しているものが多いので、あまり汎用アプリのことを意識せず、通常のDLソフトと同じような感覚で購入して遊ぶことになります。

 で、Steamを外すと、一番メジャーなのがTabletop Simulaorですかね。
 tabletopsimulator.png

 このアプリ、そのタイトルどおり、「ゲームをプレイする環境をシミュレートしたもの」です。つまりテーブルと、ゲーム盤と、コマやトークン類やダイスやカード類。ものにもよりますが、ターン進行管理とかフェイズ処理とかなーんもなくて、単にコマと盤があって、オンラインで誰かと動かして遊ぶ......ルールは各自把握して、普通にオフで遊ぶときのように人間が判断して処理してねって言うものが多いわけです。ホントに環境をシミュレートしているだけなんですよ。

 言い方を変えると、「ルール」や「遊び方」はこれだけではなんもわからないので、各自手持ち(のはず)のルールブック見ながらやってくださいねという(まあ、今時ルールがネットにアップされていることはよくあるんですが、それを揃えるかどうかは使用者の良心の範囲で)。

 ......まあ、そんなわけで、遊ぶハードルとしてはやや高めなのですが、その代わり、種類が多い。Tabletop simulatorだと、たぶんゲーム賞を取ったり熱心なマニアがいたりするゲームはだいたいモジュールが発表されているんじゃなかろうか。英語だけじゃなく、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、フランス語、中国語、韓国語、もちろん日本語のものも少しですがあります。

 あと、公式らしいゲームモジュールも販売されており、これなら安心してプレイすることが出来ますね。

 他に、変形ダイスやフィギュアっぽいものも用意されており、TRPGも楽しめます。ダンジョンタイルが立体なのよ。

 お値段¥1980。

 他に、似たような「テーブルゲームのプレイ環境のシミュレータ」アプリとしては、「Tabletop playground」、「Tabletopia」などがあります。どちらも無料なのがうれしいところ。ほら、これは相手のプレイヤーも持ってないとゲームが出来ず、そうするとお勧めするのに「金を出してよ」というよりは無料の方が気楽に勧められるじゃないですか。(Tabletop Playgroundは正式リリース前なので無料なのかも知れないけど) 有料モジュールの販売で儲ける販売モデルなのかな。

 ということで、Tabletop simulator買ったんですが......誰も、相手してくんないのよ。(Tabletop simulator買う)金のある人は忙しく、ヒマな人は金がない。うわ~っ、あのゲームとかこのゲームとか、すごくいっぱいのゲームがあるのに!遊べないっ! 誰か遊んでよぅ!

« ぶっ飛んだ記事に思いを寄せて。  |  もちろんTRPGも遊んだ。 »

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://crossbow.mydns.jp/mt/mt-tb.cgi/689

コメントする

この記事について

このページは、makiyamaが2020年5月12日 03:51に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「ぶっ飛んだ記事に思いを寄せて。」です。

次の記事は「もちろんTRPGも遊んだ。」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

2022年7月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

ウェブページ

  • PC
  • RPG
  • Dugeons&Dragons
  • Traveller
  • Cthulhu
Powered by Movable Type 7.3.1