というわけで、8回にわたって2時間程度ずつセッションを行っていた『タモアチャン』もついに最終回です。
剥製ケンタウロスを撃退したPCたちはさらにダンジョンの中を進む。途中で空間があり、天井に落とし戸があった。
先に進むか、落とし戸を調べるか。
PCたちは落とし戸を調べることにしたが、落とし戸からは猛烈な突風が吹き、調べていたマグ・ダラは落下ダメージを負う。さらに隠し扉の向こうには神殿のような玄室のような部屋があった。部屋の壁には御簾が垂れ下がっており、向こう側に誰かいることを示唆していた。
マグ・ダラが御簾を覗き込むと、そこにはマグ・ダラそっくりの女性がいた。
「私はあなたの前世の姿。あなたはこの遺跡の王女の生まれ変わりなのです」
だが、マグ・ダラには何の野心もなく、興味もなかった。あっさりと彼女を置いて引き返し、淡々と報告した。他のPCたちも「ああ、そんなこともあるだろうなあ」と納得しただけで、その部屋を後にした。
さて、通路の突き当たりは部屋になっており、歯車とレバーが壁についていた。その向こう側に行くのを阻むための仕掛けかと思われたが、実は、向こう側の階段の上にある扉を開くための装置だった。
扉を開いておくためには装置のレバーを常に引き上げていなければならない......のだが、メイジハンドを使ってあっさりとこれを攻略。一行はピラミッドの頂上に出ることが出来た。
頂上からの眺めを堪能していると、少し下で教授ドワーフが悲鳴を上げているのを発見。ジャイアントハイエナたちに襲われていたのだ。
これが最後の戦いとばかり張り切るPCたちの前に、ジャイアントハイエナは倒れる。
頂上に設置された石棺には複雑な罠が仕掛けられていたが、それを回避し、開けてみる。
中には数千枚の銀貨と宝飾品が保管されていた。さっそくそれにPCたちが手を出すと、厳かな声がみなの頭の中に響いた。
「我の墓を汚し、略奪する者は誰だ」
その瞬間、暗黒大王を始め全員が宝物から手を放し、土下座して叫んだ。
「ははぁっ! 略奪する気などありません! ひらにひらにお許しを!」
あまりのことに亡霊の声(?)も絶句し、その間にPCたちは教授を連れ、一目散に逃げ出した。
次回は、あの亡霊王を倒すだけの力を温存してから、宝物に手を出そうと心の中で誓いながら。
なんじゃそりゃというかなんというか。改めて書くと、それでいいのかという終わり方ですな。
あっけにとられたDMのスキをつくかのように、逃げてしまったPC。「ま、まあ、置いていくなら許す」ということだったようです。
......それでホントにいいのか。
ちなみにですね。玄室の中に居たマグ・ダラそっくりの女性は、実はドッペルゲンガーで、最初に覗き込んだ者そっくりに化けて、甘言を弄し招き入れ、入れ替わりを図るというアコギな作戦のモンスターでした。見事にスルーしました。なんでですかね。
そして、そのスルー力が発揮されなかった最後のイベントだけ、モロに引っかかってしまう(すぐに逃亡したけど)というあたり、やはり『タモアチャン』の仕掛けはなんか俺たちのプレイと相性が悪い......と思わざるを得ませんねえ。うん、そんなこともあるさ。
最後の敵に関しては、実は細かい指定がないのですね(´∀`)
シナリオでは最後の数行で「お宝をごっそり、持っていったらヴァンパイアやジャイアントバットが出てもいいかもしれないね」ぐらいの書き方でしたので。
一応コマなどクリーチャーの用意はしていたのですが、最後のお宝はゴッソリどころか電光石火の平謝りでフタをし、さらに神殿内部の神聖で財宝のある墓所数カ所でもまったく荒らさず実に真摯にダンジョン探索していたので(遺体を起こすことで自動的に呪われその後復讐に来るなどのセッティングもありました)、公式シナリオ的にはそこまでやったPLに追撃はないだろうと判断しました。
あと、前にもこのブログで牧山さんが書いているとおり昔のルールと違い 財宝=経験値 でなくなったところがミソですね。 あとPLがコナレ過ぎてるのと、難易度が下がっているのがあってPC強い~